WSJが、AppleのWWDC23で発表されるAppleのAR/VRヘッドセットは、開発に7年を費やし、これまで販売された消費者向け製品の中で最も複雑なもののひとつとなると伝えています。

拡張現実と仮想現実の両方を1つのデバイスに統合する製品で、業界では複合現実と呼ばれています。

このヘッドセットを装着したユーザー、例えばゲームプレイヤーは、ゴーグル内のスクリーンを通して仮想世界を体験することができますが、同時に外向きのカメラによって周囲の物理的な世界を見ることができると、このプロジェクトに詳しい人たちは述べているそうです。

一般向けに販売されるのは早くて秋頃になりそうで、Appleの従業員やサプライヤーの中には、ヘッドセットを新しいソフトウェアと統合し、生産し、より広範な市場に投入するという課題を考えると、この製品の開発が遅れる可能性があるのではないかと疑問視する人もいるそうです。

予想販売価格は3,000ドルといわれていて、多くの消費者にとって手の届かないものであり、同社はすでに生産上の問題を予期しているとしています。

Appleは、ゴーグルとは別に、片手に収まるサイズのバッテリーを搭載したヘッドセットを発売する予定ですが、これはAppleの典型的な洗練された最小限の製品哲学には珍しいデザインの譲歩となります。

幹部や技術アナリストによれば、Appleがこれ以上待たされるのは、理想的なバージョンを作るのに時間がかかりすぎること、競合他社がすでに市場に出ていること、Appleがすでにヘッドセットの開発に多くの資本と資源を投入していることが理由だと考えられるそうです。