Appleが、販売を開始した「iMac (24-inch, M1, 2021)」をチェックしてみました。

Apple M1チップ、24インチ4.5K Retinaディスプレイを搭載し、重さは4.46 kgとなります。

ワイヤレスネットワークは、802.11ax Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0に対応しています。

7 Core GPUは、ブルー、グリーン、ピンク、シルバーが、8 Core GPUモデルは、さらにイエロー、オレンジ、パープルがラインアップされます。

サイズは、高さ46.1 cm、幅54.7cm、厚さ1.15 cmとなり、かなり薄い筐体デザインとなっています。

なお、スタンドの奥行きは14.7 cmとなります。

FaceTime HDカメラは、iMac Pro (2017)、iMac (Retina 5K, 27-inch, 2020)と同じ1080p仕様となっています。

M1画像信号プロセッサと連係するため、画質が向上しています。

フォースキャンセリングウーファーを備え、原音に忠実な6スピーカーシステムを搭載しています。

スピーカー開口部は以前のiMacと同じ底面側にありますが、ドルビーアトモスでのビデオ再生時は空間オーディオに対応するため、前面にサウンドが鳴っているような感じになります。

3.5mmヘッドフォンジャックは、本体左側側面に装備されています。

一般的な3.5mmヘッドフォン端子は長さが1.15cmあり、本体の厚さが1.15cmのiMac (24-inch, M1, 2021)では背面側に装備することが出来なくなったため、側面側に装備されることになりました。

高い信号対雑音比と指向性ビームフォーミングを持つ、スタジオ品質のマイクアレイが、本体上部に２個、本体背面上部に１個搭載されています。

この３マイクアレイは、iMac (Retina 5K, 27-inch, 2020)から採用されています。

システム情報で、マイクとスピーカーを確認したところ、MacBook Air (M1, 2020)、MacBook Pro (13-inch, M1, 2020)の48kHz（映像業界標準）ではなく、44,1kHz（音楽業界標準）なのが確認できました。

7 Core GPUモデルは、Thunderbolt/USB 4ポートを２つ搭載しています。

8 Core GPUモデルは、さらにUSB 3ポートを２つ搭載しています。

iMac (Retina 4K, 21.5-inch, 2019)は、USB-Aポート x4、Thunderbolt 3 x2でしたので、USBポート数としては減っていることになります。

USB 3ポート（最大10Gb/s）x 2のコントローラーについて、システム情報で確認したところ、ASMedia TechnologyのUSBホストコントローラー「ASMedia ASM3142」が使用されていました。

やはりM1チップ単体では、Thunderbolt/USB4 x2までしか搭載出来ないようです。

搭載SSDを確認したところ、256GBモデルのSSDは「APPLE SSD AP0256Q」で、MacBook Air (M1, 2020)、MacBook Pro (13-inch, M1, 2020)と同じでした。

M1チップ搭載のMacは、SSDなどを含め、多くの部品を共通化することでコストダウンを行っていると考えられます。

電源コードは、これまでの本体内蔵式ではなく、マグネット接続式に変更されています。

接続時のコネクタの向きに指定はありません。

接続時は簡単にマグネット吸着しますが、外す場合は力を必要とします。

この強力なマグネット接続により、簡単に電源コードが外れるのを防いでいます。

iMac (24-inch, M1, 2021)は、電源ユニット部が、143W電源アダプタとして外に出される仕様になりました。

また、本体の厚みが1.15cmとなったことで、Ethernetコネクタの接続部の長さを背面側に納めるのが難しくなり、電源アダプタ側に搭載されるようになっています。

なお、7 Core GPUモデルの143W電源アダプタには非搭載となります。

システム情報で確認したところ、Broadcom BCM57762 チップと PCI-Express ギガバイトイーサーコントローラーチップが搭載されていることが確認できます。

このコントローラーは、Apple Thunderbolt ギガビットEthernetアダプタなどにも採用されています。

Magic KeyboardまたはTouch ID搭載Magic Keyboard、Touch ID搭載Magic Keyboard（テンキー付き）、Magic MouseまたはMagic Trackpadは、iMac (24-inch, M1, 2021)本体色と同色モデルとなります。

Apple公式サイトでCTOすることで選ぶことが可能ですが、本体色と違う色に変更することはできません。

iMac (24-inch, M1, 2021)/7 Core GPUモデルにTouch ID搭載Magic KeyboardをBluetoothペアリングすると、本体認証を行うガイドが表示され、本体電源を２回押すとTouch IDの指紋認証設定項目が表示されるようになります。

詳しくは「iMac (24-inch, M1, 2021)付属のTouch ID搭載Magic Keyboardは、他のM1チップ搭載Macで使用可能」を参照して下さい。

デスクトップとスクリーンセーバに、iMac (24-inch, M1, 2021)のブルー、グリーン、ピンク、シルバー、イエロー、オレンジ、パープルのカラーに合わせたライトとダークのデスクトップピクチャーが搭載されています。

デフォルトで自動が選択されていて、本体筐体に合わせたデスクトップピクチャーが選択される仕組みとなっています。

iMac (24-inch, M1, 2021)のRetina ディスプレイ標準の疑似解像度は2,240 x 1,260/218ppiで、スケーリング解像度として、1,280 x 720、1600 x 900、1,920 x 1,080、2,560 x 1,440が選べるようになっています。

最大スケーリング解像度にした場合5K表示が可能となります。