Financial Times:Jony Ive氏のOpenAIデバイスがLaurene Powell Jobs氏の承認を得る
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Jony Ive’s OpenAI device gets the Laurene Powell Jobs nod of approval「Humanity deserves better’: Jony Ive and Laurene Powell Jobs on tech’s next chapter
Financial Timesが、OpenAIによるAppleの元デザイン責任者Jony Ive氏とOpenAIのSam Altman CEOが共同設立したAIスタートアップ「io」買収後に行った、Jony Ive氏と、故Steve Jobs氏の夫人で、実業家のLaurene Powell Jobs氏へのインタビュー「Jony Ive’s OpenAI device gets the Laurene Powell Jobs nod of approval「Humanity deserves better’: Jony Ive and Laurene Powell Jobs on tech’s next chapter」を公開しています。
Laurene Powell氏が参加している理由は、ioの初期投資家であり、2019年にJony Ive氏がAppleを去って以来、彼の仕事に深く関わってきたからです。
Jony Ive氏は、Laurene Powell氏がAppleからの転職に大きく貢献したと述べ、「Laureneがいなければ、LoveFromは存在しなかったでしょう」と語っています。IOを支援する以前、Laurene Powell氏は自身の組織である「Emerson Collective」を通じてLoveFromを支援していたそうです。
両者はOpenAIで開発中のハードウェアデバイスについて詳細を明らかにしなかったものの、プロジェクトの背後にある動機や、現在のテクノロジーは人間の幸福に十分な貢献をできていないという共通の信念について洞察を述べています。
両者とも、iPhoneの発売以来のテクノロジーの方向性に懸念を表明していて、Laurene Powell氏は「ある種のテクノロジーには悪用される可能性があることは、今や明白です。10代の少女や若者の不安に関する研究、そしてメンタルヘルスのニーズ増加を見れば、私たちが誤った方向に進んでいることが分かります。確かに、テクノロジーはそのような結果をもたらすように設計されたわけではありません。しかし、それが誤った結果なのです。」と述べ、若者の間でメンタルヘルスの問題が増加していると語っています。
Jony Ive氏は「私もこれに同意し、最善の意図で開発されたイノベーションであっても有害な結果を生み出す可能性があります。何か新しいものを作り、革新を起こすなら、予期せぬ結果が伴います。素晴らしい結果もあれば、有害な結果もあるでしょう。あまり好ましくない結果の中には意図していなかったものもありますが、それでも私は責任を感じています。そして、その責任の現れは、役に立とうとする強い決意です。」の語っています。
OpenAIとJony Ive氏が開発中のデバイスは、Laurene Powell氏から承認され「私たちの多くは、今、テクノロジーとの関係に不安を抱えていると言うでしょう。OpenAIのSamuel Altman CEOと共に次世代AIデバイスの開発に取り組んでいるのは『人類はもっと良いものに値する』という思いが原動力だ。」と話しています。
2025年5月に、Jony Ive氏は自身の最新の研究はiPhoneに関連する「意図せぬ結果」を受け入れることに突き動かされていると述べ、ユーザーがスクリーンやソーシャルメディアに依存してしまうといったスマートフォン関連の懸念を示唆していましたが、Jony Ive氏は改めてこの点を認め「Samuel Altman CEOとのコラボレーションによってテクノロジーに対する楽観的な見方が蘇った。何か新しいものを作り、革新を起こせば、予期せぬ結果が伴います。素晴らしい結果もあれば、有害な結果もあるでしょう。あまり好ましくない結果の中には意図していなかったものもありますが、それでも私は責任を感じています。そして、その責任の現れが、役に立つよう努力するという強い決意なのです。」と語っています。
2011年にSteve Jobs氏が亡くなって以来、Jony Ive氏と親しい友人であり続けているLaurene Powell氏も「そうした結果をもたらすように設計されていなくても、ある種の技術には邪悪な用途がある」と述べています。
Jony Ive氏がOpenAIと共同で開発中のデバイスについて、二人はそれ以上の詳細は明かさなかったが、Laurene Powell氏は大きな成果を期待しているそうで「アイデアが思考から言葉、絵、物語へと、そしてプロトタイプ、そしてまた別の種類のプロトタイプへと変化していく様子をリアルタイムで見てきました。そして『これ以上良くなるとは想像できない』と思うものがありました。そして、さらに素晴らしい次のバージョンを目にしました。全く新しいものが実現していくのを見るのは、本当に素晴らしいことです。」と語っています。
Laurene Powell氏は、OpenAIデバイスがAppleと直接競合するかどうかについてはコメントを控え「私は今でもAppleの経営陣ととても親しい関係にあります。彼らは本当に素晴らしい人たちで、彼らにも成功してほしいと思っています。」と話し、同社との継続的なつながりを強調しています。
インタビューでは、シリコンバレーの文化におけるより広範な変化についても触れ、Jony Ive氏は「1990年代にAppleに入社するためにアメリカに移住したが、テクノロジー業界は当初の目的意識の多くを失ってしまった。初めてここに引っ越してきたのは、人類に奉仕し、人々にインスピレーションを与え、人々の創造力を支えることが自分たちの使命だと心から信じている人々がいるからでした。今は、この場所に対してそうは感じていません。」と述べています。