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Yahoo!JAPAN、アリババグループ「Yahoo!チャイナモール」共同記者会見 レポート

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2010年6月1日にザ・プリンス パークタワー東京 コンベンションホールにて、ヤフー株式会社取締役会長 孫正義氏、アリババグループCEO ジャック・マー氏によるYahoo!JAPAN、アリババグループ「Yahoo!チャイナモール」共同記者会見が行われました。

なお、アリババグループは、2005年に中国Yahoo!を買収し、アジアでトップ市場を誇る消費者用電子商取引・ウェブサイト「淘宝網」を運営しています。


最初にYahoo!JAPANのガイドムービーが流れ、1日当たりのページビューが1,743万アクセス、月間利用者数、月間滞在時間などにおいて、日本ナンバー1のポータルサイトさと紹介していました。


程永華駐日大使

程永華駐日大使

発表会に先立ち、駐日本特命全権大使の程永華氏が挨拶を行っていました。

日中の貿易額は2280億ドル、中国への投資額は700億ドルに達したと話し、先日は、中華人民共和国の温家宝首相が来日し、日本と中国との間で、Eコマースの協定も結ばれたと話しました。これは、中国の経済にとっても良い話しで、中国と日本との間で500万人が相互交流しており、今回の業務提携によって両国のEコマースの相互関係が向上すると考えらると話していました。


孫正義 会長

孫正義 会長

続いて孫会長が登壇し、今回の業務提携は、多くの企業の方々にとっても、中国の何億のユーザーにとっても良い発表となると話しました。


Yahoo!ショッピングと淘宝網とが相互売買が可能になったことで、顧客数は2億5千万人、商品点数4億5千品目、取扱高3兆8千億円、販売会社210万社となり、世界最大のEコマースサイトが誕生したと話しました。


日本国内における従業員100人以下の企業数は148万社で、全体の97%を占め、日本を支える企業のほとんどは中小企業だと話しました。


また、中国に輸出していた日本企業は2万社で全体の2%しかいないと話しました。


国際展開には資本力が必要で、立地の確保、広告・宣伝、従業員などリスクが大きいのが難点で、日本はGDPが横這いで成長が見えないが、中国は高成長を遂げており、市場として魅力が高いが、そのために障壁となっていた、言語・決済、高い手数料、通関・配送、などが一気に解決すると話しました。

淘宝網の商品がワンクリックで購入でき、中国語による説明も機械翻訳だが料金は日本円で表示され、直接配送が出来るのがポイントだと話しました。


2015年には、インターネット人口の半分をアジアが占めると言われており、取引障壁をゼロにすれば、無限大に販売機会を増やす事が出来るとし「アジアを製する者が世界を征する」と話しました。


今回の業務提携により、2009年度における取扱高は楽天の1.2兆円を抜き、Yahoo!JAPANとタオバオを合わせると3.8兆円になると説明していました。


これにより、世界最大のeBayを抜く事は確実で、成長を続けているAmazonを大きく引き離し、世界最大のEコーマス市場となると説明していました。

ユニクロは淘宝網を通じて、すでに中国展開を初めていると話し、作る喜び、使う喜びを日中間で共有すると話しました。


2020年には世界最大圏の市場となることは間違いないと話し、それをインターネットの世界で先取りすることで、中国と日本を一つの市場にすることが実現されたと話しました。


ジャック・マーCEO

ジャック・マーCEO

続いて、アリババグループのジャック・マーCEOが登壇し、今回生まれた新しい子供は、インターネットの格差を取り除き、平等に市場を狙う子供だと話しました。

世界経済における金融危機から、まだ脱しておらず、今回の業務提携で中小企業を救うことが出来ると考えていると話しました。

10年前に会社を始めたとき、3年間は利益は得なかったが、中小企業と一緒に仕事をしてきて、ここまで成長したと説明し、我々は利益を追求するのではなく、中小企業のための社会貢献を考えてきた。我々は、お金で市場を買うのではなく、企業を支援しながら市場を勝ち取ってきたと話しました。

今回の提携によって、新しい日本市場のユーザーを得られることになったと話し、6ヶ月間は面倒な子供かもしれないが、この危機の中でチャンスを得られることは間違いない。両国の貿易は発展し、双方の国の消費者が豊かになることを願っているし、我々の誇りとなることだろうと思うと話しました。



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