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Adobe CS4 WebPremium セミナーで知ったこと

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アドビ システムズが、2009年2月20日に開催した「Adobe CS4 WebPremium セミナー」に行ってきました。

今回のセミナーは、アドビ システムズが公開した「Adobe CS4 わたしたちが届けたいコト」の内容を、実際にライブで紹介するというセミナーでした。

従来、こうした製品セミナーは、メーカー主導型だったわけですが、このコンテンツは、制作会社のピクルス、アクスルに入ってもらって、現場サイドから使える機能をピックアップした内容なんだそうです。

このセミナーでようやく気がついたのですが、同サイト上には、紹介されているデモの内容が、実際に試せるように素材の配布が行なわれてました。


特別ゲストとして、アメリカから3名の製品担当者が来日していました。

・Adobe Dreamweaver シニアプロダクトマネージャーDevin Fernandez氏

・Adobe Fireworks シニアプロダクトマネージャーRick Jone氏

・Adobe Dreamweaver/Fireworksプロダクトマネージャー森房卓史 氏

Devin 氏は、Adobe Dreamweaver CS4製品の開発中に2回日本にきてヒアリングを行なったと話し、そこで得た様々な要望の中で、それが世界中のニーズに合ってるかどうかを確認しながら実装したと話しました。

色々な新機能を考えている中で、ニーズに合わない機能は採用を見送り、実際に役に立つ機能だけを採用していると開発過程におけるポリーシを語りました。

Adobe Dreamweaver CS4の機能のうち、日本から要望があった中で、3つの機能を実装した。それは、分割コードビューとデザインビューで、特に要望が強かった「Subversion (SVN)」のサポートも追加したと話しました。

次にRick氏は、Adobe Fireworksの次期製品開発にあたり、日本で、Adobe Photoshop、Adobe Illustratorを使ったワークフローに関するヒアリングを行なうと話しました。

(おそらく、次のAdobe Fireworksでは、スマートオブジェクトに対応する予定なのだと思われます。)

また、Webのプロットを作成する場合、日本では、Microsoft PowerPointが使われるケースが多いことがわかったと話し、アメリカでは、Adobe InDesignで仕様書を作成するのが主流になりつつあり、なぜ、Microsoft PowerPointを使うのか?始めは理解出来なかったが、日本ではワークフローの分断が発生していることがわかったので、今回、Adobe Fireworks CS4をWebのプロット制作と、PDF出力によるプレゼンテーション機能を追加した事によって、スムーズなワークフローが可能になると思うと話しました。

Adobe Fireworks CS4では、そうしたWebプロット製作上必要となる、スマートガイド、物指しツールなどを実装し、また、Adobe Photoshop CS4データのインポートや、Adobe Illustrator CS4のマルチプルアートボートデータを含めた読込みにも対応していると話しました。

Adobe Fireworks CS4では、Adobe Photoshop CS4、Adobe Illustrator CS4で採用されている同じAdobe TEXT エンジンを採用しており、文字回りの互換性も高められていると話しました。

(冒頭で、アメリカでは、Webプロット制作に、Adobe InDesignが使用されているという話しがありました。Adobe InDesign CS4で採用されているTEXTエンジンは、Adobe Illustrator CS4等のTEXTエンジンよりも進化したバージョンが採用されています。この発言から想像するに、次期Adobe Fireworksでは、次期Adobe InDesignと同じTEXTエンジンを実装し、文字回りの互換性を高めつつ、文字組版レベルまで高めるつもりなのだと思われます。)

Adobe FireWorkは、以前からHTMLへの書き出しに対応しているが、Adobe Fireworks CS4では、CSSとHTMLによる書き出しにも対応したと説明しました。

また、Adobe Fireworks CS4は、Adobe PhotoshopCS4同様に、画像データの非破壊編集が可能になっている。そうしたビットマップだけでなくベクターも扱えるというのがポイントだと話し、Adobe FireworksがWebデザインの中心における重要なポジションだと位置づけられていることを指し示しました。


最初のセッションで、アドビ システムズの西山氏による「AdobeのWebへの取り組み」と題したセッションが行なわれました。

Adobe InDesign CS4、AfterEffects CS4からAdobe Flash CS4 Profetionalに受け渡すフォーマットとして、FLA ファイルと同じ情報を XML 形式で保存した「XFLファイル」書き出しが可能になっているが、これは将来のFlashファイル形式では、FLAファイル形式ではなく、XFLファイル形式になると言及した。なぜ、将来のファイル形式かというと、Adobe Flash CS4 Profetionalでは、XFLファイルを読み込むことは出来ても書き出す事ができないからだと説明していました。


この説明を聞いて、もしかして。。と思い、Adobe InDesign CS4からのAdobe Flash CS4 Pro(XML)書き出しを確認してみたところ、書き出しの際に「InDesignテキストからFlashテキストへ」とテキストの変換が行なわれます。これは、InDesignのTEXTエンジンがCS4シリーズの中で進化しているからだと思います。

USのシニアマネージャーの話しから想像するに、Adobe InDesign CS4でプロット構成された組版レベルデザインを元に製作が開始されると、現状のCS4製品では、デザインを保持したまま受け渡すのが容易ではなさそうです。

次期CS5は「組めるデザイン」を掲げる可能性もあるわけで、そうなると、現状のDesign Premium、Web Premiumといった分け方も曖昧な感じなので、将来は、この構成が変わるのかも?と想像してしまいました。



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