Mac OS X

OS X Yosemite:日本語入力エンジン「ことえり」を終了し、新しい「日本語IM」を新採用

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JapaneseIM

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Appleは、漢字Talk 7.1から採用し、OS X Mavericksまで採用し続けてきた日本語入力エンジン「ことえり」を終了し、OS X Yosemiteからは、Mac OS X Leopard以降からSpotlightエンジンとして採用し、また、iPhone OS 2.1以降の日本語入力エンジンとしても採用している、オープンソースの形態素解析エンジン「MeCab」などを組み合わせた新しい日本語入力エンジンに変更したようです。

新しい日本語入力エンジン「JapaneseIM」(Ver.5.0)は、ファイルサイズ2MB(ことえり4.4は7.3MB)と大幅に小型されています。


Appleは、一切説明を行なっていませんが、形態素解析に使用するMeCab日本語辞書サイズを1.5倍に拡張し、Spotlightの解析精度を向上させているようです。

Spotlightでキーワード検索する場合、キーワード入力で、ことえりが採用されてきましたが、確定キーワードの絞り込みの後に、Spotlight検索絞り込みを行なうという2つのエンジンを使用し続ける意味合いは薄く、iOS 8と同じく、Spotlightと日本語IMとのエンジンを共通化させたと考えられます。


この新しい日本語IMは、統計学技術を採用したことで、iOS 8同様に精度とパフォーマンスがアップしており、これまで「頭を掻く」や「西郷どん」など、一発変換されなかった文書候補も正しく変換されるようになっています。


iOS 8の日本語変換と同じく「今日」「明日」といったキーワードを入力すると、日付候補が表示されます。

OS X Mavericksまでは、ATOKを使用しなければ、日付変換は出来ませんでした。


数字入力で、大きな桁数入力時に「,」が入った変換候補は表示されましたが、数字の桁数が4桁の場合、iOS 8と同じく「時間」を変換候補として表示されるようになっています。


郵便番号を入力すると、該当する郵便番号がある場合、住所候補を表示してくれるようになっています。

これも、iOS 8で先に搭載された機能で、郵便番号辞書を追加しなくても変換が可能になりました。


日本語入力メニューの「ことえり」が「日本語」に変わったのは、単に名称を変更しただけでなく、将来のHandoffへのステップとして、Eメールの続きを再現するだけでなく、入力してきたキーボードの入力候補をも同期する目的があると予測しています。


関連エントリー:iOS 8:日本語入力エンジンが、OS X Yosemiteの基本エンジンと同じに



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