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週刊東洋経済の第2特集「崖っ縁のソニー」iPodに敗北宣言

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週刊 東洋経済 2009年 1/31号

週刊 東洋経済 2009年 1/31号

週刊 東洋経済 2009年 1/31号に掲載された第2特集「崖っ縁のソニー」で、危機的状況にあるソニーに関する記事が8ページにわたって掲載されています。

2009年1月19日に開催されたサプライヤー・コンファレンスの3日前に、ソニーのオーディオ・ビデオ事業本部の新年キックオフ会議において、事業部門の幹部が「”iPod王国”に今後、ウォークマンは戦いを挑まない」と発言し、今後、米英などiPodが圧倒的に強い市場には、ウォークマンの新製品を大々的に投入しない公算のようだと書かれています。

また、アメリカだけで展開され、US Apple Retail Storeなどでも扱われているソニー製iPod、iPhone周辺機器を、日本を含む各国市場でも順次発売するそうです。

こうした背景について、デジタル時代における携帯オーディオのスタンダードとなったiPodを打ち破るヒット商品を生み出せなかったことが原因で「ヒット無き成長」に苦しむソニーについての記事が書かれています。


また、社外秘資料として、ソニー品質センターが2008年10月に、世界のソニー社員に行なった意識調査の結果が掲載され、約4割がパナソニック製品の方が品質が高いと思ってるというグラフが掲載されています。

ソニーの研究開発に関しては、大胆な製品開発戦略と、経営陣の迅速な判断で急速に成長しているサムスンの戦略に学び、驚異的な開発から販売までの期間短縮を行っているそうです。

特集の最後では、ソニーの中鉢良治社長へのインタビューが掲載され、研究開発投資を続けても相応の利益を出していないものは切捨て、ソニーがリードしていないものがあれば、その事実を認めて、技術を外部から買うなりしてキャッチアップすべきという考えを明らかにしています。

また、ソニーらしさを聞くと「ウォークマン」と言われるが、それはヒットした商品で、利益を出さないとソニーらしくないと言われる。ようは、勝ち続けることがソニーらしさであって、いつ製品になるかわかならい研究は無駄だと言い切っています。


関連エントリー:日本未発売の米SONY製FM/AMチューナー搭載iPod Dock対応サウンドシステム「ICF-C1IPMK2」を試す

東洋経済Web
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