Other World ComputingのThunderbolt 5接続対応ポータブルSSD「OWC Envoy Ultra Thunderbolt 5ポータブルSSD」を試す
※本サイトは、アフィリエイト広告および広告による収益を得て運営しています。購入により売上の一部が本サイトに還元されることがあります。
Other World ComputingのThunderbolt 5接続対応ポータブルSSD「OWC Envoy Ultra Thunderbolt 5ポータブルSSD」を試してみました。
Inter BEE 2024にて展示されていた製品で、メーカー仕様性能では、Thunderbolt 4/USB4の最大2倍にもなる6000MB/sの革新的速度とあります。
Amazon価格(2024.11.21時点)
・OWC Envoy Ultra/2TB 63,790円
・OWC Envoy Ultra/4TB 98,990円
MacBook Pro (16-inch, 2024)/Thunderbolt 5:OWC Envoy Ultra
AJA System Test 16を使用してMacBook Pro (16-inch, 2024)/M4 Pro 14Core CPU/20Core GPU/48GB/2TB SSDの内蔵ストレージ性能を計測してみたところ「Write:8984MB/s、Read:3258MB/s」という性能でした。
MacBook Pro (16-inch, 2024)/M4 ProにOWC Envoy Ultra/2TBをThunderbolt 5接続した場合のストレージ性能は「Write:4921MB/s、Read:5700MB/s」でした。
最大書き込み性能は、Thunderbolt 4接続SSDよりも上回っていますが、内蔵SSD性能までには届きません。
最大読み込み性能は、内蔵SSDよりも1.75倍高速となります。
現在、CFexpressカード含め、SSDは最大読み込み速度重視で設計されているため、OWC Envoy Ultraが搭載するPCIe 4.0 NVMe M.2 SSDも読み込み速度重視の性能と考えられます。
OWC Envoy Ultra/2TBに31GBの圧縮ファイルを用意し、MacBook Pro (16-inch, 2024)/M4 Proの内蔵SSDにファイルコピーする速度を計測してみたところ「5.87秒」で完了しました。
この実測転送性能は、Finla Cut Proのプロジェクトファイルを操作する上でも速度体感できると思います。
MacBook Pro (16-inch, 2024)/M4 Pro/512GB SSDを2TB SSDに変更した場合の金額は+90,000円、4TB SSDに変更した場合の金額は+180,000円になります。
これまでは、内蔵SSDの方が速かったわけですが、内蔵SSDサイズ分をOWC Envoy Ultraでカバーし、その分内蔵メモリを増やすといった買い方が検討可能になります。
MacBook Pro (14-inch, 2024)/Thunderbolt 4:OWC Envoy Ultra
AJA System Test 16を使用してMacBook Pro (14-inch, 2024)/M4 10Core CPU/10Core GPU/16GB/512GB SSDの内蔵ストレージ性能を計測してみたところ「Write:4700MB/s、Read:3189MB/s」という性能でした。
MacBook Pro (14-inch, 2024)/M4にOWC Envoy Ultra/2TBをThunderbolt 4接続した場合のストレージ性能は「Write:2897MB/s、Read:3109MB/s」でした。
Thunderbolt 4接続のため、Thunderbolt 5接続時のOWC Envoy Ultra/2TBの性能を引き出せてはいませんが、それでも内蔵SSDの最大読み込み性能と同等の性能が出ていました。
OWC Envoy Ultra/2TBに31GBの圧縮ファイルを用意し、MacBook Pro (14-inch, 2024)/M4の内蔵SSDにファイルコピーする速度を計測してみたところ「11.51秒」で完了しました。
MacBook Pro (16-inch, 2024)/M4 ProのThunderbolt 5接続時と比較して、Thunderbolt 4接続の場合は1.96倍時間がかかります。
この実測転送性能差は、Thunderbolt 5の最大80Gbpsの双方向データ通信速度とThunderbolt 4の最大40Gbpsの双方向データ通信速度の通り2倍違うことが確認できました。
MacBook Air (13-inch, M3, 2024)/Thunderbolt 3:OWC Envoy Ultra
AJA System Test 16を使用してMacBook Air (13-inch, M3, 2024)/M3 10Core CPU/10Core GPU/16GB/256GB SSDの内蔵ストレージ性能を計測してみたところ「Write:2908MB/s、Read:2558MB/s」という性能でした。
MacBook Air (13-inch, M3, 2024)/M3にOWC Envoy Ultra/2TBをThunderbolt 3接続した場合のストレージ性能は「Write:2510MB/s、Read:3068MB/s」でした。
Thunderbolt 3接続のため、Thunderbolt 5接続時のOWC Envoy Ultra/2TBの性能を引き出せてはいませんが、それでも内蔵SSDの最大読み込み性能と比較して1.2倍速い性能が出ています。
OWC Envoy Ultra/2TBに31GBの圧縮ファイルを用意し、MacBook Air (13-inch, M3, 2024)/M3の内蔵SSDにファイルコピーする速度を計測してみたところ「18.48秒」で完了しました。
MacBook Pro (16-inch, 2024)/M4 ProのThunderbolt 5接続時と比較して、Thunderbolt 3接続の場合は3.1倍時間がかかります。
将来の拡張性能を考えた場合、Thunderbolt 5ポートを搭載したMacを選んだ方が良いと思います。
OWC Envoy Ultra:USB 3以下接続非対応
OWC Envoy UltraはThunderbolt/USB4接続対応SSDドライブのため、Mac mini (2024)の前面ポートに装備されているUSB 3(最大10Gb/s)ポート、Mac Studio (2023)M2 Maxモデルの前面ポートに装備されているUSB 3(最大10Gb/s)ポートでは使用できません。
接続した場合、macOS側にThunderbolt接続機器のため接続出来ませんの通知アラートが表示されます。
Thunderbolt接続対応iPad Pro:OWC Envoy Ultra
OWC Envoy Ultraは、Thunderbolt接続に対応したiPad Pro, 12.9-inch (5th generation)以降、iPad Pro 11インチ (第3世代)以降のiPad Proで使用可能です。
Final Cut Pro for iPadのプロジェクトファイルをMacのFinal Cut Proで編集する上でも、OWC Envoy Ultraは活躍すると思います。
協力:Other World Computing