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PFU、高性能コンパクトキーボード「HHKB Studio」発表会を開催

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HHKB Studio

HHKB Studio

PFUが、ポインティングスティック、ジェスチャーパッドを搭載した高性能コンパクトキーボードHappy Hacking Keyboardシリーズの新モデル「HHKB Studio」の発表に合わせ、HHKB新製品発表イベントを行いました。

HHKB Studioは、1996年に発表されて以降「馬の鞍」に例えられてきたHHKBキーボードの最新進化系。PFU America による企画とすることで米国市場の要求を入れつつ、4年の月日と、3度の完全なるやり直しを経て、ようやく本日 日米同時発表という華々しいデビューを飾りました。


Huge Design

Huge Design

HHKBで日米同時発表というのは初めての試みで、グローバル戦略プロダクトとしての位置付けからの試みとなりました。

HHKB Studio でも守られたのは、HHKBがずっと大切にして来た上質なタイピングを提供するという変わらぬ想いと、インターフェイスの進化には追従する変えてゆく未来の具現化。

これらの想いを、GoPro などのデザインで知られるUSAカリフォルニア「Huge Design」とのコラボで形としています。


HHKB Studio:全容/外観

HHKB Studio:全容/外観

HHKB Studio は押下圧45gのメカニカルスイッチのキーを搭載。

中央には ThinkPad のようなポインティングスティックと、スペースキーの手前に3つのマウスキーを持ちます。

更に、前面側面には左右2箇所、左右側面にそれぞれ1箇所の4箇所にジェスチャーパッドを備えます。

これらのインターフェイスはキーマップ変更ツールを用いて、その挙動をカスタマイズ可能です。


HHKB Studio

HHKB Studio

まず、キータイピングの機構から。

今回は初めてメカニカルスイッチの採用となりました。これまでの製品では無接点スイッチが最高品質だと信じて採用をしていましたが、キータイピングの好みが多様化し、キートップなどのカスタマイズを実現しようとするとメカニカルスイッチが必要となったために採用となりました。

ただ、キータッチは極限までノイズを減らし、スムーズに動くようにしつつ、1億回のタイピングに耐える性能を持っているので、既存のHHKBユーザにも十分に満足させられる出来になっているとの事でした。

キートップのカスタマイズは、Cherry、Gateron、Kailh社などの3ピンか5ピンのメカニカルスイッチと互換性が有ります。

また、来(2024)年03月までを目標に、キーボードの 3Dモデルデータを公開する予定となっています。


HHKB Studio

HHKB Studio

続けて、ポインティングスティックについて。

ThinkPad でお馴染みの、で通じるポインティングスティックですが、特許がフリーになっているのを確認しての採用となりました。ポインティングスティックをタップしての操作にも対応しています。

ポインティングスティックは利用を続けているとドリフトして勝手にポインターが動いてしまう問題が起きがちですが、ハードウェアとソフトウェアの両面から非常に注意して気持ち良く動くようにしたので安心して欲しいとのことでした。

実際に操作すると、移動は軽く、止まる時にはキチッと止まるという心地よい操作が実現されていました。


HHKB Studio

HHKB Studio

最後に新機構として搭載されたのが4箇所に設置されたジェスチャーパッド。

色々な操作を割り当てられますが、HHKN Studio を撫ぜることで縦スクロールや横スクロールが出来る非常によく考えられた操作システムでした。前面のジェスチャーパッドは3つのマウスキーの横のスペースだと誤解しそうですが、前面の側面に設置されています。キーボードの土台部分にある金属パーツを撫ぜるように操作すると、丁度反応するようになっていますので非常に操作は快適。

HHKB英語配列には十字キーが無いと言われますが、これからはジェスチャーパッドで代用することも可能です。


HHKB Studio

HHKB Studio

これまではHHKBだけで痩せ我慢して頑張るか、HHKBとマウスパッドなどを併用する必要がありましたが、HHKB Studio を用いればPC入力を1台で完結させることも可能です。

このHHKB Studio で狙うのは、これまで HHKB を愛用していた emacs や Vi を使うトラディショナルなプログラミング環境のユーザだけでなく、ライターや、コンテンツクリエーターなどがターゲットとなります。

ジェスチャーパッドは映像編集や3Dのようなアプリとの相性が良いだけでなく、今後 VRやMRが普及した際の入力インターフェイスとして活用されることが期待でき、それらの未来にも対応できるスペックを HHKB が持ったということになります。


HHKB Studio

HHKB Studio

HHKB Studio のカラーは「墨」一色のみ。

コンテンツクリエータにとって、キーボードの文字すら思考のノイズとなりかねないが、無刻印はやり過ぎなので「墨」を選択とのこと。

必要に応じてカスタマイズして欲しいとのことでした。

HHKB Studio は高いカスタマイズ性を持ちますが、「カスタマイズされたのは、果たして HHKB なのか?」という疑問については「Happy な Hacking が出来るのであれば、それは HHKB」という事で、HHKB Studio というプラットホームを自由に楽しんで欲しいとのことでした。

HHKB の新しいスタイルを生み出す「HHKB Studio」は44,000円で PFUダイレクトにて発売開始されます。



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