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紀里谷和明ワークショップ:妥協しない人生観を語る。

紀里谷和明

紀里谷和明

中部電塾協賛・特別限定セミナー「紀里谷和明ワークショップ」に参加してきました。

まず始めに、この中部電塾が月例で開催している勉強会と、紀里谷氏が行なったワークショップとは、まったく内容も趣旨も異なる内容で、映画「GOEMON」の公式サイトでも募集が行なわれていて、目的が異なる参加者が入り交じっている状態で、紀里谷氏自身は、中部電塾の趣旨をまったく知らないで来ていると発言していたので、自身が行っているワークショップを、場の違う中部電塾に持ち込んだ形となっていたことは明らかだったように思います。

紀里谷氏は、ワークショップで「世界が平和になって欲しい」そうした、一見漠然とした目標を真剣に考え続けている事、「私なんて」という意識を捨てるべき、「挨拶が出来る人になりましょう。」「返事をしましょう。」「ここまでやったからもういいでしょう。という妥協をやめましょう」とコミュニケーションに関するシンプルな話しを始めました。


紀里谷氏は、自分が感じた衝動を大切にして、それを忘れず具現化するために努力することが大事だと思っているそうで、その高い目標を1人で実現することは無理なので、意見がぶつかりあっても一緒に仕事が出来る人と仕事が出来る人と巡り会う事が大事だと話してました。

アーティストはよく誰かを感動させたいとよく言うが、それは感動を受けとりたいと思っているだけで、じゃあ、逆に何を感動を与えているかを考えているだけの人が多く、ただ単純に答えが欲しいだけという人が多いと話してました。

「笑われるんじゃないか?と恐れてませんか?」と会場に語りかけ、写真でも映像でも誰かに見せるという行為に移った時、世間の目に晒される現実に目を背けないで、何を言われても、自分の中で、妥協しなかったという自身があれば、怖いことはないと話してました。

紀里谷氏は、写真家となって、半年でプロとして仕事を始めたそうで、その中で、日本の雑誌社から15ページのエディトリアルの仕事をもらった時、クライアント側である編集長に、どんな感じの写真を撮れば良いのか?と尋ねたところ「あなたが撮りたい写真を撮ればよいのよ。」と言われ、自分が写真家として妥協しないことを決心したというエピソードを話してました。

映画「CASSHERN」の撮影が始まった2002年頃に、映画に集中するようになり、写真家の仕事を辞めたと話してました。1仕事500万は得てた仕事を辞めたのは、自身の信条である「妥協しない」を考えた時、辞める道を選んだそうです。

映画を制作するにあたっては、自分の中に目的としている作品像があり、自分じゃなければ出来ない映画をつくると決め、回りに反対されながらも、それをAdobe After Effectsを使って、本当に映画を作ったという結果を残せたとし、作品として永遠に残っていることは事実だと話してました。

ワークショップの中で、「人と人との間にある壁を外してゆかないといけない」と話し、そうすれば人は変わると思っていると目を潤ませながら話してました。

私は、観客より先に泣く映画は卑怯だと考えている人なので、感極まって泣くのは良いのですが、それが伝わるかどうかは別問題だと思うわけです。

会場からの質問で、クライアントからの仕事で、自分が良いと思ったデザインを納品したのに、直しが入った時、葛藤が起こるが、その事についてどう思うか?という質問があり、紀里谷氏は、「自分の欲求も満たしたいし、お金も欲しい」という2つの欲求があるわけで、極論として言えば、どちらを満足させたいかで選ぶしかないと話し、これはコーマシャルフォトと呼ばれる仕事の永遠のテーマだと自分でもわかっていると話してました。

映画は毎年何千本の製作され、その中で強烈に心に残るの作品は「ワンシーン」だけです。何を思って製作したか、何を伝えたかったかなど、監督が語っても意味などなく、紀里谷作品の中に「記憶に残るワンシーン」が実現されているかは、今後の課題だと思います。

これを守っていれば最低限の構図というのがある。PVで言うならば「イントロ、Aメロ、Bメロ、Cメロがあって、もう一度イントロが来て、Aメロ、Bメロ、Cメロが来て、Hが来て、コーラスが来て、エンディングが来る。」これをどのように構成すれば良いかを教えることは出来るが、それを知ったからといって、俺(紀里谷氏)を超えることは出来ないと話してました。

結局、それを実際に説明することはなかったので、手のうちを教えたくないのか、そもそも教える気などないのかわかりません。

また、仕切にiPhone 3Gを触っていたのですが、iPhone 3GのSafariでは、GOEMONのサイトを見る事ができません。

自分が、持っているiPhone 3Gで、自分の映画のサイトが見られないのは、妥協していることにはならないのか?など、色々と疑問が残るワークショップだったように思います。


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