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ワコム、たさらさらとペン滑りも軽やかに新モデルの「Bamboo Stylus」などを発表

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ワコムが、9月4日にIFAにて発表した新製品の日本発表会を行いました。

ワコムは、スマートフォンやタブレットが普及するに連れて「ペンで入力する」という動作がクリエイティブティの中心となる可能性があると予測しており、その予想に基づいて2013年にはミッションを再構築。以降、タブレットのメーカなどに技術を提供し、搭載機は出荷済みのものだけで既に1億台を超えています。


Intuos Creative Styles 2

Intuos Creative Styles 2

そんな中、iPad に向けてリリースされたのが、プロのクリエータ向けの最上位モデルとなる「Intuos Creative Stylus 2」は定評の有った持ちやすいデザインや2048レベルの感圧検知はそのままに、電源が乾電池から USB充電式に変更されたために軽量化されました。


また、ペン先がゴム素材から 2.5mm の樹脂製となったために iPad との組み合わせで、紙に書いているかのような感覚が得られるようになっています。

なお、専用ケースには スタイラスペンと共に充電用USBケーブルが収容できるようになっています。


Bamboo Stylus fineline

Bamboo Stylus fineline

Bamboo Stylus fineline」は、1024レベルの感圧検知を持つ、USB充電式のスタイラスペン。

これら「Intuos Creative Styles 2」と「Bamboo Stylus fineline」の2モデルは iPad とは Bluetooth 4.0 LE で接続されます。


キャップは軽量で磁石でくっ付けられるようになっていますので、使わない時には Smart Cover の接続部分に置いて動かないように位置決めする事も出来ます。

このBluetoothペンには固有のID番号が割り当てられています。現在は利用されていませんが、「今後アプリなどで面白い使い方が出来るのではないか?」として、入れてあるということでした。


iPad の感圧検知についてワコムでは「5mmピッチ ぐらい」と測定しており、これではペンで精彩な絵を描くのは難しいレベル。このために、Bluetooth が入っている2モデルではペン先から電磁誘導に反応する大きめのサークルを出すようにしており、実際にポイントしている点の周辺のポイントの反応データなどからポイント位置や強さを算出するようにすることで2048レベルの検知などを実現しているという事でした。

なお、この精彩な位置情報を検知するためには、ワコムのSDKをアプリケーションに組み込む必要が有ります。SDK はワコム社の営業担当などから入手できるので、興味がある人は営業担当にコンタクトして欲しいという事でした。


Bamboo Stylus solo

Bamboo Stylus solo

最後の1モデル「Bamboo Stylus solo」と「Bamboo Stylus duo」は第3世代となったパッシブタイプのスタイラスペン。

導電性素材を新素材とした事で、書き味の滑らかさと耐久性がアップしています。


solo はスタイラスペンのみ、duo はスタイラスペンと反対側にボールペンが有るという点については変更ありません。

以上が「Pen」に当たる部分の製品群。

これらの「Pen」を使うための「Ink」「Medium (紙)」として、ワコムはパートナー各社との協力を進めると共に、専用アプリケーションを開発し、リリースを進めて行く計画を持っています。


Bamboo Paper

Bamboo Paper

現在入手可能なワコム製iPadアプリは「Bamboo Paper」。

このアプリはワコムの考える電子ペーパーの理想系アプリであり、細かな感知レベルだけでなく、複数のデバイスを利用しての同時書き込みなどが出来るようになっています。


ワコムは「iPad で「Bamboo Paper」とスタイラスペンを使う際において、ライバルは「紙とペン」」と言い切るほど、紙とペンの組み合わせに近いフィーリングを得られるように開発とチューニングを行っているという事でした、

この他にもサードパーティのアプリが ワコム製スタイラスペンへの対応を進めており、Good Reader や Autodesk Sketchbook Pro、Adobe などが2014年09〜10月にかけて次々と対応する事が予定されています。


 現在においてスタイラスペン単体では、「検知レベルを上げる」、「出荷前のキャリブレーションを行う」などのハードウェア的な改善については行き着くところまで行ってしまっており、ペン先の開発などでは差が付くとは言え、他社との際は極僅か。

このために、ハードウェア単体だけでの勝負では無く、SDK などを介してアプリケーションと連携する「ソリューション」の構築によって他社との差別化を図って行くという事でした。




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