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D11 Conference:Tim Cook CEO、Appleはプロダクト企業で、プロダクトについて常に考えている

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All ThingsDより

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D11 Conferenceにおいて、Walt Mossberg氏、Kara Swisher氏によるTim Cook CEOへのセッションが行われ、Appleはプロダクト企業で、プロダクトについて考えていると話したと伝えています。

半年間で8500万台のiPhoneと4200万台のiPadを販売し、最も重要なのは、それらを顧客が好きでいてくれている事だと話したそうです。


MicrosoftやDellといった企業と市場で戦ってきたが、Appleの目標は最高の製品を作ることで、最高の携帯電話、最高のタブレット、最高のPCを作りたいと考えていて、それが継続出来ていると述べています。

Tim Cook CEOは、ゲームビジネスにおける計画があり、テレビ関しても壮大なビジョンを持っており、詳細は説明しないが、非常に関心ある領域だと述べたそうです。

ウェアラブルデバイスに関して、Tim Cook CEOは、Google Glassはマスマーケットアイテムにはなりそうもないと述べ、ウェアラブルデバイスは大きな市場となりえる興味深い分野だと考えていて、自身も使っているNike FuelBandは素晴らしい製品だと述べたそうです。

市場にとっては1つの機能よりも、複数の機能をもった物の方が大きな成功を収めるだろうが、必ずしも良いとは限らず、この空間で解決出来る技術はたくさんあると説明しています。しかし、どの分野かについては答えたくないと回答したそうです。

Tim Cook CEOは、自身は眼鏡が必要で、これが無ければ見る事が出来ないが、絶対着用しなければならない物では無いことを多くの人は知らないと述べ、手首は自然で面白いと指摘したそうです。

それを身につける価値がある理由を説明する必要性があり、ほとんどの若者が腕時計や何かを身につけてはおらず、それを魅力的な製品にすることは企業側の仕事になると述べています。

また、手首に限ったことではなく、センサー分野そのものが爆発的に成長しそうだと述べたそうです。

Androidについて聞かれると、Tim Cook CEOは、全ての分野において勝者ではないと語り、最高のPCを作っているが最大にはなっていない。最も多くの電話を販売しているではなく、最も多くの音楽プレイヤーやタブレットを作っていると言われる場合もあるが、市場占有率よりも、使用率そのものが遥かに超えており、繰り返しになるが、製品が愛されている事が重要で、スマートフォンではなく、単なるフューチャーフォンとして扱われる電話を持つ人々の生活を豊かにしたいと考えていると語っています。

新しいiOSについて質問されると、Jony Ive氏が鍵となっていると述べ、ハードウェア、ソフトウェア、サービスのブレンドが必要であると指摘し、Scott Forstall氏について質問されると、特定の誰かについて話したくない。グループ組織の再編は、信じられないほどの大きな変化をもたらし、Craig Federighi氏はiOSとOS Xの両方に取り組んでいて、Eddy Cue氏は全てのサービスに取り組んでいると述べたそうです。

Walt Mossberg氏は、Appleは製品戦略上、iPodでベストセラーのiPod miniを止めてiPod nanoを導入したが、iPhoneでは行っておらず、旧モデルを低価格帯製品で販売しているに過ぎないと指摘し、価格帯や特定市場範囲に特化した製品をiPhoneでも出すことは無いのか?と質問されると、Tim Cook CEOは、我々はこれまでそうしてこなかったが、将来もそうだと閉ざすつもりもないと説明し、iPodは非常に長い時間とともに進化し続けていて、iPod Shuffleは、他のiPodと特徴的な事なる機能を持ち、より軽く細く小さい製品の1つではあるが、見た目よりも異なる特徴を持った製品であることが重要であり、それを電話ではどうするかが問題だと述べています。

Walt Mossberg氏は、それを解決するアドバイスとして、大きな画面を好む人もいるだろうと話すと、Tim Cook CEOは、大画面を採用することで、サイズが大きくなること、写真を適切な色で見れないこと、バッテリー寿命や明るさなど、何かがトレードオフされるとしたら、それはしたくないと話し、現時点でAppleが出荷している製品のRetinaディスプレイを採用することが最善の方法だと感じていると述べています。

税務問題に関しては、アイルランド政府と特別な契約などはしておらず、この事で問題的となる触媒となればと思っていると述べ、電子書籍問題に関しても、我々は何もやっていないのに、やったかのような訴訟に関しては断固戦い、和解などにサインするつもりもないと語っています。

保有する大量の現金で何も購入しないのか?と質問されると、過去6年間の間に60〜75日のペースで会社を買収していて、今年に入ってからはすでに9社買収したことを明らかにしています。

大企業買収も有り得るのかと質問されると、積極的に取り組んでいるわけではないが、絶対に無いとも言わないと説明し、ソーシャルの買収は?と質問され、iMessageやGame CenterはAppleが持つソーシャルプロダクトだと言えるし、TwitterやFacebookともエレガントに統合されていると述べ、そうした分野の大規模買収を見てきているが、Appleが所有しなければならないと感じたことは無いと述べています。

Androidのようにサードパーティ製のキーボード入力を選択出来るといった柔軟な考えはないのかと質問されると、プログラミング・フックに関しては、将来開くかもしれないが、ユーザーが悪いエクスペリエンスの危険にさらされてしまうのであれば完全支配することを望むと説明しています。しかし、開く意志はあるとも述べています。

Appleのモバイル広告事業については、デベロッパーが利益を得るための支援策としてモバイル広告事業をはじめ、Apple自身が利益を得ることが目的ではなかったと説明し、広告で貢献出来ることにとても興味を持っているが、今のところ興味深い結果が出ている状態ではないと述べています。

iCloudをAppleの市場以外でも対応すべきではないかと質問されると、AndroidにApple製アプリを出してより一般化するという話しなのだろうが、宗教的な問題からやらないという理由ではなく、意味を成すことであれば実行していたと思うと述べ、意味を成さないと考えているから実行していないだけだと説明しています。

マップについて質問されると、非常に大きな投資を行い、数ヶ月の間で多くの改善を行ってきたと述べ、Walt Mossberg氏に満足しているのか?と質問されると、Tim Cook CEOは「ぜんぜんだめ」と応え、いま以上に改善し続け、より良いものにしなければならないと説明しています。

Appleは、Amazonや、Netflixなどコンテンツサービスをより多く持つ事よりも、偉大なコンテンツサービスへのアクセス出来ることの方が重要だと述べ、iTunesサービスをさらに成長させるため両方(レンタルと販売)を求めるユーザーに提供するつもりなのかと聞かれると、それには答えられないと述べています。

Macは、PCと異なった使用方法を示すためにiLifeを持っているが、AppleはiOSのために同様のものが必要だと思うか?と質問されると、iLifeはiOS上にも実際に存在していて、iPadでは、PagesとGarage Bandのようなアプリを用意したと述べ、これがコンテンツ・クリエーション・デバイスで有り得ることを証明したかったと述べています。



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