日本HPが販売するスマートプリンター「HP Tango X」を試してみました。

HP Directplus専売モデルで、リネン生地カバーが付属しない「HP Tango」も販売されています。

このプリンターの存在を知ったのは、米Apple Storeで販売されていたからです。

iPhone、iPad、Macなどからプリントすることが前提の仕様のため、本体には、電源ボタンとWPSボタンしか装備されていません。

さらに、コンセントに接続された電源ケーブルを本体に接続するだけで電源がオンになる最近のIoT周辺機器と同じ仕組みになっています。

Wi-Fi（IEEE 802.11n、デュアル バンドWi-Fi、Wi-Fi Direct、BLE）接続のみで、USBやEthernet接続ポートも装備していません。

アメリカで、iPhone、iPad、Mac周辺機器やアクセサリーなどにリネン生地などファブリック素材を使用するのが流行していて、その流行を取り入れたプリンターと言えます。

使用しない場合は、リネン生地カバーで覆うことでプリンターの存在を消すことができます。

ただ、リネン生地カバーを広げると、日本の住宅事情では大き過ぎると感じるほどスペースを必要とします。

省スペースを求めるのであれば、HP Tangoの方が良いと思います。

トップカバーをプッシュすると、インクカートリッジにアクセスできます。

HP 804XL インクカートリッジ カラー（増量）で約415枚（A4判）、HP 804XL インクカートリッジ 黒（増量）で約600枚（A4判）が装着されています。

iPhone/iPadアプリ「HP Smart」を起動し、iPhoneをHP Tango XのWi-Fiダイレクトアクセスポイントに接続して設定を行います。

無線ルーターのWPSボタンと、HP Tango Xの背面にあるWPSボタンを押すことで、簡単に無線ルーターのアクセスポイント接続ができます。

その場合は、通常の無線LAN接続で使用することができます。

HP Smartアプリから、写真プリント、ドキュメントプリントが行えます。

Facebook、Instagramにアップされた写真も、box、Dropbox、Evernote、Google ドライブに保存した ドキュメントもHP Smartから簡単に印刷ができます。

給紙は背面から行いますが、用紙が少なくなると、HP Smart上で注意事項として教えてくれます。

スキャナー機能を本体側に装備せず、HP Smartアプリ側で行う仕様となっています。

分厚い書類でコピーがとりづらい。コピーしたいが、別の部屋のプリンターまで行くのが面倒。外出先でコピーしたいが、その書類を持ち出せない。書類の一部だけを切り取ってコピーしたいが、PCを立ち上げたくないなど、プリンターからスキャナー機能を省くことで自由度がかなりアップさせることに成功しています。

最近の複合機やドキュメントスキャナーは、Cloud連携が一般化していますが、ハードウェア側の制限により、新たなCloudサービスの追加や、アカウント認証方式の変更などに対応できないことがありますが、HP Smartアプリ側にCloud連携機能を持たせることでそういった問題を解決しています。

また、スキャンしたデータをJPEGやPDF保存するといったことも可能です。

Macから利用する場合は、macOSに同梱されたプリンタードライバーを使用して印刷することが可能です。

また、Bonjour接続にも対応しているので、直ぐにプリンターが見つかります。

Macに「HP Smart for Mac OS」をインストールすることで、macOS上でもCloud連携や設定などが行えます。

インテリアに馴染むプリンターHP Tango Xは、スマートな人の、スマートなライフスタイルを実現する、スマートプリンターだと思います。