物書堂が、かつてエルゴソフトが販売していた日本語ワープロソフト「egword Universal Ver.2.0.2」を買取り、macOS High Sierraに対応した「egword Universal Ver.2.1.2」として販売を開始したので試してみました。

DTP業界標準のJIS X 4051組版ルールに準拠し、縦書き表示、ルビふり、タイポグラフィや欧文カーニング、高度な図表描画機能などが特長です。

ライブ・スクロール、ライブ・ズーム、ライブ・レイアウトも健在です。

縦書き表示にも対応し、ルビ振り、禁則処理、約物の処理、段組など、日本特有の書式をこれまでもかというレベルまで微調整できます。

Adobe InDesign CCでも日本特有のDTPレイアウトは可能ですが、あくまでレイアウトソフトであり、ワープロソフトではありません。

エディタモードとは別に、論文作成や草稿などに超便利な「アウトラインモード」があるから、ずっと利用している人が多いんじゃないかと思います。

この機能もしっかり使えます。

書籍作成などに必要な、脚注、文末注、目次、索引などの作成機能も搭載されており、わかりやすくシンプルな操作で作成することが出来ます。

また欧文カーニングにおいてもDTPプロフェッショナルクラスの表現が可能です。

表紙、目次、本文、索引といった多様なページレイアウトを、同一の文書ファイルに混在させることができる、セクション機能も搭載されています。

表紙は1段組み、目次は１段組み、本文は2段組みといった文書でも、egword Universalなら一つの文書ファイルに統合することができます。

図形描画機能も優れていて、半透明やドロップシャドウといったmacOSならではの表現も可能です。

また微細な罫線描画やセル背景のグラデーションにより、表組みの表現力も維持されています。

新機能としては、情報処理推進機構 (IPA) が配布している、文字情報基盤整備事業の文字情報基盤 文字情報一覧表（MJ文字情報一覧表）にある、58,862文字に及ぶ漢字のグリフを収録したフォント「IPAmj明朝フォント」に対応しています。

同社の日本語入力プログラム「かわせみ2 Version 2.0.9」以降を使用することで、かわせみ2の文字パレットから入力できます。

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