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GQ:Tim Cook CEO、AppleがAR/VRの世界に興味を持つ理由を語る

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GQ:Global Creativity Awards 2023 号

GQ:Global Creativity Awards 2023 号

GQが、Global Creativity Awards 2023 号の表紙を飾ったTim Cook CEOへのインタビュー「Tim Cook on Shaping the Future of Apple」(日本語版もあり)を掲載しています。

かなりの長文インタビューとなっていますが、この中でTim Cook CEOは「AR/VRの一端を担う拡張現実の技術そのものについて考えてみると、物理的な世界にデジタル世界のものを重ね合わせることで、人々のコミュニケーションや人々のつながりを大きく向上させることができるというアイデアがあります。これまで実現できなかったことを、実現できるようになるかもしれません。もし、私たちがここに座ってブレインストーミングをしているときに、突然、デジタルで何かを取り出して、それを見て、共同作業を始め、それを使って創造することができたら、もっと簡単に共同作業ができるようになるかもしれません。つまり、現実の世界よりもさらに優れた環境があり、その上に仮想世界を重ね合わせれば、さらに優れた世界になるかもしれないという発想です。だから、これはエキサイティングなことなんです。クリエイティビティを加速させ、一日中やっていることでも、別の方法でやってみようとは思わなかったことが、できるようになるのです。」と話したそうです。

Tim Cook CEOは、近くにあるガラス板を指し「その気になれば、測定することもできるんです。壁にアートを貼って、今すぐ見てみることもできる。つまり、他にどんなことが可能か、どんなことがすでに発明され、進行中か、想像してみるのです。」と話したそうです。

数年前、初期のAR製品であるGoogle GlassのようなメガネをAppleが製造する可能性について、The New Yorkerのイアン・パーカー氏に尋ねられたとき、Tim Cook CEOは、この事業に懐疑的であったと答え「我々は常に、人々が本当にメガネをかけたいと思わないという観点から、メガネは賢い手段ではないと考えていました。私たちが信じてきたように、テクノロジーを背景に押しやるのではなく、押し付けがましいものだったのです。」と語り「我々は常に失敗すると思っていたが、今のところ失敗している。」と話していました。

Tim Cook CEOにこの話を持ちかけると、彼は笑い「私の考え方は常に進化している。スティーブが教えてくれたのは『昨日までの自分の信念に固執してはいけない』ということだ。昨日までの信念に縛られることなく、何か新しい発見があれば、それを認め、前進することです。」と語ったそうです。

また、このインタビューの中で、サイドローディングについてTim Cook CEOは「私たちが開発したApp Storeは、開発者とユーザーが双方向の取引を行える信頼できる場所を作るためのものです。」と話し「そして、それを実現するためには、消費者側の信頼を得るために、プライバシーとセキュリティが不可欠だと考えています。そうでなければ、クレジットカードが盗まれるかもしれない、データが盗まれるかもしれないと思い始めたら、人々は店に来なくなります。もし、サイドローディングのある世界で別の遊びをしたら、ユーザーの信頼と信用を著しく低下させることになると私たちは考えています。セキュリティやプライバシーの問題が発生することになるのです。」と説明しています。

Tim Cook CEOのエピソードとして、Appleのオペレーション担当シニアヴァイスプレジデントSabih Khan氏から、中国で緊急の運用上の問題について報告がされ、約30分後にTim Cook CEOが顔を上げると、まだ部屋にSabih Khan氏が居たのを確認すると「君は、なぜまだここにいるのだ?」と尋ねます。Sabih Khan氏は、空港に直行し、中国に飛んで問題を解決した。という話しがあります。

GQのZach Baron記者は、このエピソードの意味について尋ねると、Tim Cook CEOは「私は...ただ、その、何かが起こったのだと思います。」と話し「私がそれをするのは意地悪だという見方なのかどうかはわかりませんが、私はそう感じなかった。」と笑いながら話したそうです。

Tim Cook CEOは他の人々が見られることを心配するような場所にいても平気で「哲学はエンゲージメントです」と話し「私は、自分の意見に賛成か反対かにかかわらず、人と関わることをとても大切に思っています。実際、意見の相違がある場合は、さらに重要だと考えています。」と述べ「私は、自分とは異なる考えを持つ人と(部屋に)いることには慣れています。これは、私にとって特別なことではないのです。」と話したそうです。


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