LinksysのOpenWrtベースWi-Fi 7トライバンドルーター「Velop WRT Pro 7」を試す
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Linksysが販売を開始したOpenWrtベースWi-Fi 7トライバンドルーター「Linksys VELOP WRT PRO 7 LN6001-JP NT1516」を試してみました。
WiFiルーターの業界標準OSとして開発されているLinuxディストリビューション「OpenWrt」をベースに、Qualcommがハードウェア最適化を施したQSDK仕様のファームウェアを搭載したトライバンドWi-Fiルーターです。
Qualcomm IPQ9554 1.5 GHzクアッドコアプロセッサと1GB DDR4メモリを搭載し、2.4GHz、5GHz、6GHzの3つの周波数帯を活用し、最大9,239Mbpsの通信速度を実現します。
最新のWi-Fi 7技術により、高速かつ安定した無線接続が可能です。
2.5GbpsのWANポートと4つの1Gbps LANポートを備え、有線接続にも対応しています。
なお、同社のトライバンドWi-Fi6ルーター「Linksys Velop AX4200-JP」(MX12600-JP)のようなHomeKitへの対応や、メッシュWi-Fi機能は搭載されていません。
Linksys VELOP WRT PRO 7とLinksys Velop AX4200-JPの大きさを比べてみました。
Linksys Velop AX4200-JPのサイズが11.3 cm x 11.3 cm x 24.3 cmだったのに対して、Linksys VELOP WRT PRO 7は9.51 cm x 9.51 cm x 21.79 cmで、約15%ほどサイズが小さくなっています。
カラーもブラックなので、Linksys Velop AX4200-JPを置き換えた場合、かなり小さくなったと感じます。
Linksys VELOP WRT PRO 7本体に加えて、30W電源アダプタ、LANケーブル、設定マニュアルが同梱されています。
電源アダプタは、Kuanteh製KSA-30W-120250D5でした。
Linksys VELOP WRT PRO 7は、難易度の高いOpenWrt OSインストールや初期設定はもちろんLinksysが工場出荷段階で実施済みとなっていて、DHCP自動で動く大半のインターネット環境では、Velop WRT Pro 7を通電するだけで、設定不要でWi-FI接続インターネットが利用可能になります。
ひかり電話契約がありホームゲートウェイが設置されている場合、IPoE接続はすでに設置されているHGWが分担します。そのため、Velop WRT Pro 7はDHCP自動で動きます。
ただ、ホームゲートウェイが192.168.1.1のIPアドレスを利用していることが多いため、ルーター側のIPアドレス変更作業が必要です。
そのほかWiFiのSSID・パスワードなどの初期設定は、工場出荷時に設定済みのため、本体底面のラベルを確認してください。
AppleのWi-Fi 6E対応デバイスでは、より高速で信頼性の高いワイヤレス通信が可能になります。
Apple製のデバイスでその性能を存分に活かせるように、ネットワークを形成するWi-Fiルーターでは、提供するすべての無線周波数帯(2.4 GHz帯、5 GHz帯、Wi-Fi 6Eネットワークの6 GHz帯)に対して1つのネットワーク名を使う必要があります。
iPhone 16シリーズ(iPhone 16eを除く)は、2x2 MIMO対応Wi-Fi 7(802.11be)仕様のため、少なくともQAMの高度化(IEEE 802.11axの「1024QAM」から、4倍の「4096QAM」に)により、同一条件下における理論上の通信速度が最大20%向上します。
Linksys VELOP WRT PRO 7は、アプリを必要とせず、SafariからVelop WRT Pro 7 OpenWrt ルーターのWEB管理画面にアクセスして設定等が行えます。
MacやiPhoneをルーターのデフォルトSSIDに接続するか、イーサネットケーブルを使用してルーターのイーサネットポートの1つに直接接続します。
SSIDとパスワードはルーターの底面に記載されています。
詳しくは「Velop WRT Pro 7 OpenWrt ルーターのWEB管理画面へログインする方法」を山椒して下さい。
アイ・オー・データ機器のiPhone/iPad用かんたんWi-Fi電波状況確認ツールアプリ「Wi-Fiミレル」を、2x2 MIMO対応Wi-Fi 7(802.11be)対応のiPhone 16 Proで使用し、Linksys VELOP WRT PRO 7の速度測定を行ってみました。
結果は「ダウンロード:82Mbps、アップロード:65Mbps、Wi-Fi速度:1,553Mbps」でした。
今回のインターネット速度最大転送性能は100Mbpsのため、それ以上の数値は出ませんが、ローカルネットワーク速度はかなり速いことが確認出来ました。

Linksys Velop AX4200-JPの速度測定
通常使用しているLinksysのHomeKit対応トライバンドWi-Fi6メッシュルーター「Linksys Velop AX4200-JP」(MX12600-JP)の速度計測を行ってみました。
結果は「ダウンロード:58Mbps、アップロード:47Mbps、Wi-Fi速度:564Mbps」でした。
インターネット速度、ローカルネットワーク速度共に、 Linksys VELOP WRT PRO 7の方が性能が高いことが分かりました。
Linksys VELOP WRT PRO 7は、EasyMeshおよびインテリジェントメッシュ(MXシリーズ)とのメッシュWiFi接続互換性は提供されてませんが、別のLinksys VELOP WRT PRO 7を用意して、OpenWrtに標準的に備わっているWDS機能をつかうことで本機同士の連携が可能です。
実際にLinksys VELOP WRT PRO 7を2台設置して、アイ・オー・データ機器のiPhone/ iPad用かんたんWi-Fi電波状況確認ツールアプリ「Wi-Fiミレル」を使用し、電波強度のヒートマップを見てみました。
4LDKのマンションの場合、親と子の2個セットレベルで十分な速度がカバーできる感じです。
協力:Linksys Japan