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実践ソリューションフェア 2009:インテルにXeon 5500について教えてもらった

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大塚商会が、4月8日,9日にヒルトン名古屋で開催した「実践ソリューションフェア 2009」に、インテルの事業開発部の方々による出展が行なわれていたので、Nehalemアーキテクチャを採用した「Xeon 5500」について、Xeon 5400との違いを説明してもらいました。

Coreマイクロアーキテクチャ(65nmプロセス)>Nehalemアーキテクチャ(45nmプロセス)>Westmereアーキテクチャ(32nmプロセス)のロードマップの中間に位置した製品として登場したのがXeon 5500だそうです。

インテルの説明によると、前モデルのプロセッサと比較して、性能が2〜3倍と説明したのは珍しく、それだけ革新的だということだということらしいです。


従来のメモリーとの接続方法として採用されてきたフロントサイドパスから、プロセッサ内にメモリーコントローラを内包し、メインメモリと直接やりとり出来るQuickPathインターコネクトを採用したことにより、メモリ転送性能が劇的に向上してるそうです。

従来は、デュアルコアプロセッサを2個組み合わせてクアッドコアとしていたのが、Xeon 5500では、コア内に納めたクアッドコアプロセッサとなっているそうです。

このXeon 5500のメモリ搭載方法には3パターン有り、基本は3枚挿しで最大性能が出せるように設計されてるそうです。また、DDR3 ECC SDRAMのクロック数によって、最大搭載メモリ容量が異なり、1333MHzは48GB(8GB x 6)、1066MHzは96GB(8GB x 12)、800MHzは144GB(8GB x 18)となるそうで、1333MHzを7枚以上挿した場合は、自動的に1066MHz動作に変わるそうです。

Mac Pro (Early 2009)、Xserve (Early 2009)は、1066MHz DDR3 ECC SDRAMメモリをサポートしていると説明がありますが、これは、Mac Pro (Early 2009)/2.66GHz Quad Coreが採用するXeon W3520と、Mac Pro (Early 2009)/2.26GHz 8 Coreと、Xserve (Early 2009)/2.26MHzが採用するXeon E5520が、DDR3-800/1066のサポートとなっているためのようです。

Mac Pro (Early 2009) 8 CoreとXserve (Early 2009)を、B.T.O.でプロセッサアップグレードした場合、X5550X5570となるため、1333MHz DDR3 ECC SDRAMメモリが使用出来るような気がします。

Xeon 5500では、動作可能メモリ性能の違いによってターボ・ブーストのかかる割合が異なり、1333MHz 対応プロセッサで+3、1066MHz 対応プロセッサで+2という性能差があるそうです。

Pentium 4で登場し、Xeon 5300、Xeon 5400では非搭載だったハイパースレッディングが復活しているそうです。ただ、必ず性能がアップするわけではなく、処理によっては性能が低下することもあるため、デフォルトではオフになっているそうで、使用用途によって切換えする必要があるそうです。

低消費電力機能に関してのインテリジェント・パワーが進化し、コア毎にパワーゲートを実装したことにより、使用していないコアを0に近い状態にすることが出来るようになったそうで、システム側からも消えているように見えるほどだそうです。

仮想化技術への対応が強化され、これまでVMwareがソフトウェアで行なっていたプロセッサコアへの作業振分け、I/Oコントローラ制御、ネットワーク制御などは、CPUを使って行なわれていたため、CPUへの負荷がかかると性能が落ちるという状態だったが、これらの処理をチップセット側がハード的に行なえるようになったため、仮想化環境でもパフォーマンスがしっかり発揮出来るようになっているそうです。

ただ、Appleの場合は、NVIDIAのチップセットを採用してるため、これらの恩恵は受けられないそうです。


最後にインテルロゴ入りメモリクリップクロックを貰いました。


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