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Anker、Dongping Zhao社長「今年は品質向上が最優先」と語る

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President at Anker:Dongping Zhao

President at Anker:Dongping Zhao

AnkerDongping Zhao(趙東平)社長が来日し、Anker製品についてや、同社のビジネスロードマップなど色々と質問しました。

Zhao社長は、現在、製品ラインアップの拡充よりも、製品その物の品質を向上させることが重要だと考えているそうで、この品質向上のため、エンジニアの数を50人から100人へと倍増させたそうです。

このエンジニア倍増に加えて、市場拡大によって、現在世界で200名以上ものスタッフが働いているそうです。


湖南省に本社をおく海翼电子商务有限公司に関し、中国での認知度について質問すると、アメリカ、日本、ドイツなどの先進国と比べ、中国での認知レベルは低いが、上昇しつつあるそうです。

また、ユーザーの違いについては、USB急速充電器を例にすると、先進国では、60W 6ポートといった性能を重視した製品が売れるが、中国では、25W 5ポートの方が売れるそうで、性能よりも価格を重視する傾向があるそうです。

また、ユーザーによる製品の評価については、日本とドイツが厳しく、とりわけ日本の評価は、かなり厳しい目を持っていて、日本で高い評価を受ければ、その製品は、世界中で戦える製品だと自信が持てるほどだそうです。

今後の製品ロードマップについて質問すると、先に話したように品質向上を最優先にしており、製品ラインアップを増やすことを重視してはいないとしながらも、アメリカで多くラインアップしている「Audio」製品に加え、LED製品の開発に関しても計画しているそうです。

Audioに関しては、有名オーディオブランドのエンジニアを雇い、製品品質を高める取り組みも行なっているそうで、安くて音が出ればよいといった製品にならない努力をしてるそうです。


President at Anker:Dongping Zhao

President at Anker:Dongping Zhao

Zhao社長はMacユーザーで、Google ChinaでHead of Online Sales and Operations担当だった時、中国政府との折衝で、Macのセキュリティレベルの高さをアピールしたことがあるそうです。

スマートフォンに関しては、iPhoneとAndroidを使い分けしてるそうです。


中国市場で、バッテリー製品シェアが高いXiaomiはライバルなのか?と質問すると、たしかにライバルだと言えるが、ある部分では、パートナーと言えるかもしれないと話し、具体的なことは言えないとしながらも、将来なんらかの発表があるだろうとの事でした。

アメリカで「USB-C」製品のラインアップ計画が発表されている中で、USB-C to Lightningケーブルの「PowerLine USB-C to Lightning」があるが、これは、現時点で、MFiライセンスプログラムの中で、規定されていない製品になるため、実際に作る事は出来ないのではないか?と質問すると、Ankerは、知的財産権やMFiライセンスを重視しており、Appleが開発規定としてラインアップしたら、開発を始める予定だと説明していました。

マグネットを利用したエコシステム「Zolo」や、iPhone 6カラーにマッチした「Anker 高耐久ナイロン ライトニングUSBケーブル」などを除き、多くの製品が「黒」と「白」しか用意されていないことに関して、日本のiPhoneユーザーの半数は女性で、現在のラインアップでは、そうした半数のユーザーに訴求出来ているとは言えず、また、性能が高い自動車であっても、色が「黒」と「白」しか無かったら、Zhao社長は買うか?と質問したところ、確かにその通りで、本社に持ち帰って検討するとのことでした。

香港の展示会で、Ankerの特徴である「PowerIQテクノロジー」を使用した模倣品が多く存在していたことや、Anker製品に酷似した製品が多く販売されている現状に関して質問すると、中国には、多くのOEM製造メーカーがあり、知的財産権が軽視される部分もあるため、模倣品も多いが、Ankerとそうでない製品との製品品質を比べることで、明確な差が出るはずだと強調していました。

Anker Astro Mini モバイルバッテリー 3200mAhではLG製バッテリーだったのが、Anker 2nd Generation Astro mini 3350mAh External Batteryではパナソニック製に変わっており、日本製バッテリーにシフトした理由に関して質問すると、パナソニックという世界的なブランド製品を使用することで、より安全性を重視することにしたそうです。

注目している企業としては、もっとも成功しているAppleに加え、ユニクロにも注目しているそうで、セールス面で学ぶ点が多いと話していました。


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