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一新されたスコアリング機能、強化されたMIDI編集機能を搭載した「Pro Tools 8」発表会レポート

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Pro Tools 8

Pro Tools 8

アビッド テクノロジー株式会社デジデザイン|エムオーディオ事業部によって行なわれた「Pro Tools 8及び新製品発表会」に参加してきました。

アジア担当トレーニングマネージャーAndy Hagerman氏によって、開発中の「Pro Tools 8 LE」のデモが披露されました。

レコーディングソフトウェアとしては、定番化しているPro Toolsですが、同社がSibeliusを買収したことにより、スコアリング機能が一新され、またMIDI編集機能が強化されたことで、作曲作業が充実し、ようやくこれ一つで音楽制作が出来るレベルとなったようです。

Pro Tools 8の特徴として、全体のカラーリングが変更された、新しいグラフィック・インターフェイスが採用され、長時間作業でも目が疲れにくいデザインに変更されたようです。

また、上部のツールバーも自由にアレンジ可能になり、トラック編集、スコアリング編集、MIDI編集の画面でも、共通のツールバーが表示出来るようになっているそうです。


ミックスコントロール

ミックスコントロール

ミックスコントロールの画面では、インサートが10個に増え、従来のカラー調整パレットには、明るさの調整機能が追加され、現場作業環境への対応が広がるはずだと説明していました。このカラーの状態を記録させた上で、カラー無しにもできるそうです。


トラック編集画面内の下に、スコアリング編集画面を表示させることが可能になっていて、作業トラック数に応じて、スコア表示が変化するようになるデモを見せていました。


MIDI編集

MIDI編集

MIDIの編集では、複数トラックの表示させ、その中の一つのノートを選んで、マウスでホールドしながら上下に動かす事で、直接ベロシティを変更することが可能になったと説明していました。もちろん、従来のベロシティウィンドウでも変更することは可能です。


スコア編集

スコア編集

Sibeliusを取り入れた新しいスコア編集機能では、五線符の数のコントロールや、紙サイズ(cm対応)も変更可能になっています。

また、このスコア表示で、ペンツールを使ってノート編集することも可能で、コード譜を入れたりすることも可能になっていました。

さらに細かいスコアを制作し、演奏用のスコアを印刷するには、別売のSibelius 5に送信することで可能になっています。


Andy Hagerman氏が、AKAI professionalのウインドシンセサイザー「EWI4000s」を使って、リアルタイムにスコアが入力されるデモを行なっていました。


BOOM

BOOM

新しく追加されるAIR インストゥルメンツプラグインは5つ

「BOOM」は、808、909系のレトロスタイルドラムキットで、ドラムキットを色々選択でき、個別の音をトゥイックすることも出来ると説明していました。


DB-33

DB-33

「DB-33」は、トーンホイール・オルガンで、レスリースタイルのローティングスピーカーみたいな感じで、キャビネットが裏側に用意されていると説明していました。

キャビネットのスタイルを細かく設定できるほか、トラックのオーディオを直接流し込むことも可能で、エフェクト的な使い方も出来るプラグインだそうです。


Mini Grand

Mini Grand

「Mini Grand」は、アコースティックピアノで、非常にローエンドな低い音とかが、かなりリッチで豊かな音が出せるそうです。作りはとてもシンプルなようでした。


Vacuum

Vacuum

「Vacuum」は、真空管モデルアナログピアノで、サウンドクオリティが高く、サウンドがカバーするレンジも高いのが特徴で、エッジの効いたアンビエント的な音を出すことが出来るそうです。


Xpand!2

Xpand!2

「Xpand!2」は、従来あったプラグインの進化版で、サウンドライブラリーが倍になり、それぞれのスロットに異なるMIDIチャンネルをアサイン可能になっているそうです。

複数のMIDIトラックから一つのXpand!2をオートリガすることが出来るので、Macへの負荷が低減されているのも特徴だそうです。

また、新しく追加されるAIR エフェクト・プラグインは20個追加されているそうです。


また、新しく追加されるAIR エフェクト・プラグインは20個追加されているそうです。


拡張ソフトウェア・オプションとして、従来のMusic Production Toolkitの進化版「Music Production Toolkit 2」(171,000円)と「DV Toolkit 2」(50,400円)に加え、この2つをセットにした「Complete Production Toolkit」(230,100円)を新たに発売するそうです。

このセット版は、単なるセット製品ではなく、Pro Tools 8 LEに導入すると、最大128オーディオ・トラック、64インスト・トラック、7.1サラウンド・ミキシングに対応するようになり、Pro Tools 8 LEそものが拡張される仕組みとなっているそうです。


M-Audio Studiophile DSM

M-Audio Studiophile DSM

会場では、M-Audioブランドで発売される予定のスタジオモニター「M-Audio Studiophile DSMシリーズ・スピーカー」が参考展示されていました。

DSPベースのクロスオーバー・マネージメントとEQ処理を行なうDigidesignのDSPテクノロジーが採用、180W、アルミニウム・コーンLFドライバー、アナログ/デジタル入力対応だそうです。


DSM1

DSM1

展示されていたDSM1はプロトタイプだそうで、M-Audioの名前ではなく、Digidesignのブランド名が入っています。実際は、M-Audioブランドで販売するそうです。

背面を見ると、インプットセレクトを、細かく調整するためのディップスイッチが用意されているのが確認できます。

価格は、はっきりとは決まっていないそうですが、だいたい1本10万程度になるようでした。


Pro Tools DJ Bundle

Pro Tools DJ Bundle

あと、Torq Conectiv Vinyl/CD PackPro Tools M-PoweredTrigger FingerStudiophile Q40iZotope RXD-FiMaximをセット(それぞれを単体購入すると24万円前後になる)にした「Pro Tools DJ Bundle」(79,800円)も参考展示されていました。


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