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ぐっと敷居が下がった写真管理ソフトウェア「Aperture 3」を試す

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Aperture 3

Aperture 3

前バージョン「Aperture 2」が2008年2月リリースされてから、2年ぶりにメジャーバージョンアップした「Aperture 3」(Mac App Storeicon)を試してみました。


最初にApertureがリリースされた時のコンセプトは、新聞社や写真館などのような業務で、膨大な写真データーを過去にさかのぼって見つけるための管理ツールとして登場しました。

Aperture 2では、かつてAppleが販売していたRAIDシステム「XServe RAID」のテラバイトHDソリューションを使いながら、膨大なRAWデーターの中から、ベストな写真を見つけ出す機能が強化されました。

大量のデジタル写真の読み込み・管理・公開を効率良く行うソフトウェアとして、アドビ システムズの「Adobe Photoshop Lightroom 2」もありますが、Apertureは、複数のカメラマンを抱えているような写真スタジオや、顔写真ばかりを何万枚も貯めている写真館などをターゲットにし、とりわけ過去の写真を探し出す事に重点が置かれていたという点が異なります。

その後、Appleは、自社のRAIDシステム「XServe RAID」の販売を終了し、ハードウェアとセットを考えたソリューションを無くしてしまいます。そして発売されたAperture 3は、従来と同様にプロ業務でも使用出来るパフォーマンスを維持しつつ、iPhoto '09iMovie '09などのユーザーでも扱いやすい敷居を下げたソフトウェアとしてリリースされたと考えられます。

過去のパッケージと比較して、どういったユーザー向けのソフトウェアなのかを示すキャチコピーがAperture 3では無くなっていることからも伺えます。


Aperture 3

Aperture 3

中に入っているマニュアルは、インストールマニアルがカラー化され、また、Aperture フォトブックのガイドが追加されるようになりました。


さっそくインストールしてみました。Aperture 2がインストールされている環境に対してのアップグレードの場合、801.3MBのディスク領域が必要となるようです。

DVDには、サンプルとして、Aperture 3 Sample Library.aplibrary(6.44GB)、Wyomingフォルダには51枚の写真データー(154.8MB)が同梱されています。

ユーザーガイドは、このサンプルを使って使い方を覚える説明表記となっています。

なお、Aperture 2では、Nature.approject(650MB)、Road Trip.approject(1.15GB)、Soccer.approject(562.3MB)、Wedding.approject(626.8MB)と目的用途に合わせた4つのサンプルプロジェクトが含まれていました。


注意点として、旧Apertureの環境にAperture 3をインストールすると、旧Apertureは削除され、ライブラリーもアップグレードされるため「旧Apertureに戻れなくなりますAperture 3 体験版をインストールした場合も同様で、使用し続けるためには購入せざる終えなくなるので注意が必要です。


従来のApertureと大きく変わった点として、写真をプロジェクトに読み込みを行う場合、元データーが置かれた場所の写真がプレビュー表示され、その写真に対して、取り込みを行う写真を選択するためのチェックボックスが追加されました。

またデバイス選択として、iPhone 3Gもアイコン表示されるようになっています。


Aperture 3では、QuickTimeがネイティブに対応している、.MOV、.MP4、.AVIといった動画ファイルをプロジェクト内で管理出来るようになりました。

Aperture 3の読み込むから動画は認識されないので、移動したいプロジェクトに対して動画ファイルをドラッグする必要があります。この手順は、デスクトップ上の動画をイベントライブラリにドラッグするiMovie '09と似ています。

ただ、AVCHD形式の動画は、iMovie '09で一度変換しないと読み込み出来ないようです。

また、iPhone 3GSやQuickTime Xのような編集機能も追加され、動画から静止画の切り出しも行うことが出来るようになっています。


メニュー回りを見てみると、iPhoto '09同様に、Facebook、Flickrへのアップロード機能が追加されています。

また、表示方式の選択がプルダウンメニュー方式だったのが、それぞれの表示方式を示すアイコン配列方式に変わり、カラーアイコン化されています。

カラーアイコン化されたことで、敷居がぐっと下がったという印象が感じられます。


Aperture 3から、iPhoto '09で採用された顔認識機能「人々」が追加されています。

iLife '09と異なるのは、プロジェクト単位で人々検索を行うことが出来るという点で、この機能は、顔写真を中心とした写真館などでも強力なツールとして使えるんじゃないかと思います。


Aperture 3から、iPhoto '09で採用されたGPS情報をGoogle マップ上に表示する「撮影地」機能が追加されています。

Aperture 2でもGPS情報には対応していましたが、Aperture 2の場合は、Safari経由でGoogle マップを表示するという方法で、GPS情報を元に写真を管理するといったことは出来ませんでした。

iPhoto '09とは違い、Aperture 3では、GPS情報を元に、より広範囲な範囲で纏めたり、そもそもの場所から別の場所に移動して、GPS情報を変更するといったことが出来るようになっています。


写真調整を行うインスペクターにクイックブラシが追加され、そこにようやく「覆い焼き」と「焼き込み」が追加されています。

この「覆い焼きと焼き込み」機能は、Aperture 2.1のアップデーターでプラグインとして追加されていますが、プラグイン形式であったため、別ウィンドウでしか作業が出来なかった機能です。

なお、このクイックブラシは、デフォルトではインスペクターに表示されず、一度選択してインスペクターに表示させてから、ギヤアイコンをクリックしてデフォルトに追加選択しないと通常表示されません。

マニュアルには、あたかも最初から表示されているかのように表記されてるので注意が必要です。その他に、ポラロイド風やコントラストを強調などの調整機能も用意されています。


Aperture 3から、iPhotoには、iPhoto 1.1から装備されていた「スライドショー」機能が追加されました。

スライドショーを作成するには、ファイル>新規>スライドショーでスライドショープロジェクトを作成し、そこに写真を追加する必要があります。

ただ、インターフェイスは、iPhoto '09風ではなく、旧iMovie HDの編集画面に似ています。

出来る事はiPhoto '09とだいたい同じで、編集フローティングパレットが、画面内に収まっていると考えると理解しやすいと思います。


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