映画「ソーシャル・ネットワーク」

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ソーシャル・ネットワーク

ソーシャル・ネットワーク

デビッド・フィンチャー監督の映画「ソーシャル・ネットワーク」を観ました。

アクティブユーザーが5億人を超えたSNSサービス「facebook」の創業者で、現CEOのMark・Zuckerberg氏を中心とした男同士の青春群像劇です。

ただ、この映画は、かなりIT専門用語が登場するので、普通の人には吹替版を観る事をお薦めします。


脚本の元は、ベン・メズリック著のノンフィクション「facebook 世界最大のSNSでビル・ゲイツに迫る男」で、それを、シーズン7まで続いたテレビシリーズ「ザ・ホワイトハウス」のアーロン・ソーキンが脚本化しています。つまり、テレビ風の脚本という事です。

この映画は、facebookそのものの説明はほとんどなく、ハッカーのマーク・ザッカーバーグ氏を、コンピュータ人間風の人物設定した形で描き、それに、公的記録となっている訴訟の供述録取から、物語の背景を想像して作られた作品で、視点としては、もう1人の創業者で、初代CFOだったエドゥアルド・サベリン氏から観て描かれていて、ドキュメンタリーではありません。まあ、時代の流行に便乗した形の作品ともいえますが、映画が面白くないというわけではありません。

青春群像劇としては面白く、平凡な生活ではなく、急に億万長者になった若者という特殊な環境を設定しているのが今風な感じだと思います。最初から、億万長者でもないし、億万長者になっても、金に執着している感じもしない。ただ、面白いからやってるだけというのが、いかにも「今」という気がします。

映画の冒頭で、ジェシー・アイゼンバーグ演じるマーク・ザッカーバーグと、ルーニー・マーラ演じる恋人エリカとが言い争って別れるシーンで、マーク・ザッカーバーグという人物が、どうゆう人なのかが描かれていて、それが、映画の全てとも言えます。

この主演であるジェシー・アイゼンバーグの演技が徹底していて、親友だったと主張するエドゥアルド・サベリンを演じるアンドリュー・ガーフィールドの演技が、しっかり主演を支えています。

アルゴリズムを考えられる天才でありながら、資金を出せるという理由で、CFOの地位に付き、経営の才能もないまま、しだいに追いやられてしまう非情な状況は、痛がゆさと、致したかなさとが良く現れていると思います。

起こった出来事は、事実であることが多く、複数大学での間で利用する学生専用SNSサービスだったfacebookを世界規模に成長させたのは、ショーン・ファニングが開発した「Napster」に目をつけ、起業した人物で、facebookの初代社長だったショーン・パーカー氏だったという時代背景は、この映画で知ることが多いのかもしれません。

この映画の全ては、冒頭で言い争って別れるシーンにつきます。その別れそのものが事実とは異なるようで、マーク・ザッカーバーグ氏は、facebook創設前から付き合っているPriscilla Chanさんとは、今でも付き合っているようです。

あと、この映画は、デジタル・シネマカメラ「RED」を使って、4K解像度で撮影が行われているそうです。

また、アメリカの公式サイトでは、サウンドトラックのうち5曲が無料配布されています。



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