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Google「AdSense モバイルセミナー」レポート

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Googleが、2014年11月27日に東京オフィスにおいて「AdSense モバイルセミナー」を開催しました。

今回のセミナーは、まだGoogle AdSenseを利用していない方も含めた内容だったため、参加者からは、初心者向けといった印象をもった方もいたようです。

テーマとしては、デスクトップ、タブレット、スマートフォン全てに最適な「マルティスプレイ対応サイト」を構築することの重要性を説明した内容でした。

なお、プレゼンテーション画面のみ撮影禁止だったため、それらの写真はありません。

広告主のモバイル出稿トレンドと今後の動き


最初に、グーグル社パフォーマンスソリューションエキスパート大迫正治氏が「広告主のモバイル出稿トレンドと今後の動き」と題して、広告出稿主側の動向についてプレゼンテーションが行なわれました。

モバイルディスプレイ広告市場の成長トレンドとして、ユーザーは1日に150回/日端末に触れており、162分/日スマートフォンを触っていると説明し、スマートフォンは、日本でも日常生活の一部となっており、52%が商品検索をしたことがあり、46%の消費者がスマートフォンを使用しており、スマートフォンの普及率は50%以上、スマートフォンから商品を購入したことがあるユーザーは44%、52%がテレビを見ながらスマートフォンを使用している、デスクトップ/タブレト/スマートフォンといったマルチスクリーンで購買行動を起こすユーザーのうち、スマートフォンを起点として行動を起こすユーザーは71%ということが分かっていると説明しました。

日本におけるモバイルディスプレイ広告の価値として、2014年に870億円、2015年に1030億円、2016年に1142億円までの成長が見込まれていて、デスクトップディスプレイ広告市場の成長率は緩やかな状況なのに対し、モバイルディスプレイ広告市場の成長率は、アメリカと日本が急成長しており、中でも日本が最も成長していると説明していました。

日本におけるデスクトップ広告とモバイル広告の出稿率を比較すると、2014年のモバイル広告予算の比率は27%で、これが2015年には30.4%、2016年には33.1%とモバイル比率が増えると予測しており、広告の予算をモバイルへと移行してきていると説明していました。

モバイルが持つ様々な機能特性として、パソコンとタブレットの併用、アプリ利用、携帯性、電話、ブラウザなどがあり、モバイル広告の価値はますます上昇し、複数のデバイスをまたぐ操作、アプリの利用、モバイル広告を見て店舗を訪問するといったオンラインだけで完結しない行動もあると説明していました。

また、電話による問い合わせもモバイル広告ならではの行動だと説明し、モバイルショッピングも増加しており、モバイル広告が生み出す様々な価値として注目が集まっていると説明していました。

Google AdWordsの初期設定は、デスクトップ、タブレット、モバイルサイト、モバイルアプリ全てに配信する設定になっており、2013年のアプリダウンロード数は、世界で1,000億回を超え、日本におけるスマートフォンでインターネットを利用する時間のうち、2014年7月の調べで、72%がアプリを通じてインターネットを利用しており、スマートフォンユーザーは、ウェブよりもアプリを使用していると言えると話し、Googleとして、モバイルアプリ関連のディスプレイ広告は、特に進化を加速させていると説明していました。

モバイルディスプレイ広告のイノベーションとして、関連性の高い、有益な情報を得ることが出来るようにすることが重要で、最適なタイミングで最適なユーザーに広告情報を毀損することなく配信出来るようにすることだと説明していました。

有益な情報を届けるための取組として、より良いフォーマットで、より良いターゲティング、多様な情報やビジネス機会が重要だと説明し、フォーマットに関しては、位置情報を元にしたフォーマット、電話をかけられるフォーマット、アプリのダウンロードを促すフォーマットを提供していると紹介していました。

モバイルディスプレイ広告の多様なフォーマットとして、全画面広告(インタースティシャル)なども増えてきており、また、閲覧履歴や購買履歴に基づく動的リコメンド広告も増えてきていると紹介していました。また、テスト段階ではあるが、モバイルサイトデザインに合わせたネイティブ広告も出てきていると説明していました。

モバイルディスプレイ広告のターゲティングについては、曜日や時間帯、地域、性別、年齢、OS、プレースメント、興味・関心・購買意欲、訪問したユーザーリスト、類似ユーザーなどをターゲットとして表示するなどしているが、それらに加えて、アプリのみのターゲティングとして、インストールしたアプリジャンル、新規スマートフォンユーザー、有料アプリ利用ユーザーといったターゲティングも行なっていると説明していました。

多様化する広告主における業界別の広告出稿トレンドとして、自動車は2月、3月、6月、7月、エンターテイメントは需要期はなくなり、なにかヒットすると増える傾向にあり、不動産業界は1〜3月、7〜9月、求人は3月、9月、小売りは3月、10〜12月、旅行は4月、6月、7月、金融は2月、3月にモバイル広告が増えると紹介し、業界別のトレンドに合わせることも高い収益性を上げる要素の一つだと紹介し、成長するモバイルディスプレイ広告のトレンドを捉えましょうと説明していました。

モバイル対応の重要性


グーグル社オンラインパートナーシップグループストラテジックパートナーマネージャー石田健介氏が、マルチスクリーン対応が求められている理由について、デスクトップ、タブレット、スマートフォンのどの端末にも対応しているかの中で、Googleは「検索ユーザーがモバイルフレンドリーページを見つけやすくするために」を発表し、検索の中でスマートフォン対応している/していないサイトを示す取組として、モバイル版の検索結果に [スマホ対応] というラベルの追加を開始し、スマートフォン検索の結果として、スマートフォン対応していないサイトは、閲覧される機会が少なくなると説明していました。

2015年は、デスクトップからよりも、モバイルからのトラフィックが超えると予測され、Google AdSenseのトラフィック結果から、マルチスクリーン対応しているサイトのトラフィックは2倍伸び、デスクトップ表示だけだとトラフィックは鈍化するという調査結果を示していました。

また、マルチスクリーン対応していないと、直帰率が平均で23%高くなり、サイトに再訪問する可能性も低く、1訪問あたりの閲覧ページビューが少なくなることが調査結果から明らかになっていると説明ししていました。

Google AdSenseのネットワーク全体で見ると、2013年8月を境に、モバイルサイトのRPMがPCサイトのRPMを上回るようになり、スマートフォンサイトを見せることに注力したほうが収益性は高いと説明していました。

収益の年間成長率として、2012年と2013年を比較した場合、PCサイトのみだと7%の成長率なのに対して、マルチスクリーン対応しているサイトの場合は87%の成長率だと紹介していました。

モバイル向けプロダクト広告については、例として「320x50」より「320x100」の方がRPMは高く、広告出稿率も上がっていると説明し、2014年10月にテキスト広告フォーマットが変わり、縦て幅が100だとすると、上に詰まったデザインだったのが、枠全体を使った表示に変更したことで、クリック率が上がっていると説明していました。

なお、モバイル向けに全画面広告「インタースティシャル」をベータテストしていると紹介していました。

どのようにマルチスクリーンに対応するのかについて「モバイルサイト設計の指針:ユーザーの満足度とコンバージョンの促進」で、25の設計方針を紹介しているので参考にして欲しいと話していました。

その中で「5.検索ボックスを、すぐに目につく場所にサイト内検索を表示する」「19.サイト全体をモバイル向けに最適化する」「20.拡大、縮小操作を不要にする。」(これはかなり重要な要素だと説明した)「23.ウィンドウの移動は避け、ユーザーを別のウィンドウに移動させない」「24.「完全版サイト」という表現を避ける」

日本でGoogleが認定しているマルチスクリーンツールを提供しているベンダーとして2社あり、そのうちの1社として、ドーモ社が提供する「Mobify」を紹介していました。

15分で分かる!AdSenseで失敗しない5つのコツ


グーグル社オンラインパートナーシップグループ アカウントデベロップメントマネージャ隅田裕也氏が「15分で分かる!AdSenseで失敗しない5つのコツ」と題したプレゼンテーションを行ないました。

1、1つだけの広告掲載は止めて、広告は最大3つまで入れられるが、厳密に言うと「コンテンツ向け3つ」「リンクユニット3つ」「検索ボックス2つ」の計8つの広告を一つのページに入れることが出来ると説明していました。

2、広告サイズによって収益性は大きく変わるため「300x600」「728x90」「336x280」「300x250」の4つの中から選ぶのが良いと説明していました。

3、テキスト広告だけにするのは止めて「テキスト広告」「イメージ広告」「動画広告」を入れることで、広告単価によって広告種類が変わるため、テキスト広告だけだと収益性は低くなると説明していました。

4、フィルターを掛けない方が収益性が高く、どうしてもフィルターを掛ける場合は、広告レビューセンターからコントロールすると通常のフィルターよりも、最低限のフィルターを掛けることが出来て、収益性も上がると説明していました。

5、モバイルサイトも構築した方がよく、サイト閲覧時間として、2014年の調査として、69.1%がデスクトップ、18.2%がタブレット、74%がスマートフォンという結果が出ており、スマートフォンがデスクトップを超えているのは明らかだと説明していました。

モバイルサイトの広告として、ファーストビューは「320x100」広告を推奨し、レスポンシブル広告ユニットを活用して、幅広デバイスには、ファーストビューには入れられないが、よりRPMの高い「336x280」を使うと良いと説明していました。


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