PFUが、高性能コンパクトキーボードHappy Hacking Keyboardシリーズに「HHKB Professional Classic Type-S」をPFUダイレクトにて発売開始すると発表しています。

HHKB には、キーボードのみの「HHKB Professional」と、キーボードにポインティングデバイスが統合された「HHKB Studio」のラインナップが存在しますが、今回発表されたのはキーボードのみの「HHKB Professonal」ライン。

HHKB Professonalラインは 有線接続とBluetooth無線接続をサポートする「HYBRID」も存在しますが、今回発表されたのはUSB-Cによる有線接続のみをサポートする「Classic」モデルとなります。

「HHKB Professional Classic」のキーは、これまでと同様の静電容量無接点方式。

以前のモデルでは「カチャカチャ」というタイピング音がし、これをHHKBのアイデンティティと捉える向きも有りましたが、コロナ禍以降に家庭でのテレワークやリモート会議が増えるようになるとユーザの周辺から「タイピング音が煩い」と言われることも増えるようになりました。

このために、新製品では押下されるキートップを受け止める「プランジャ」と、キーボード本体となる「ハウジング」の間にリング状の衝撃吸収材を導入。これによってキータイピング音の原因となる振動を防止すると共に、不快感を覚える周波数の音の発生を低減。

また、「キートップ」と「プランジャ」の隙間も極限まで狭くすることでキートップの揺れを低減させ、高速で快適なキータイピング感を生み出すことに成功しています。

キータイピングの重さなどの感触は HHKB Professional を引き継いでいますが、キーストロークは 4.0mm だったものを 3.8mm に変更。

これは「最も高速に入力しやすく、疲れにくいストローク」というタイピングテストの結果を受けて決定されたもので、今後の HHKB Professional の基準の1つとなってゆく値になります。とは言え、短時間のタイピングではストロークが変わったことを実感はできませんでした。

これらの Speed と Silent を兼ね備えているために製品名にも「Type-S」が冠されています。

HHKB Professionalでサポートされているキーマップ変更ツールに HHKB Professional Classic Type-S も対応。

また、2026年3月頃には複数キーの同時押しショートカットを1キーに割り当てる機能や、HYBRIDモデル向けにスリープに入るまでに時間を調整する機能などが追加される予定となっています。

HHKB Professional Classic Type-S のバリエーションとしては、HHKB Professional Classicと同様の「英語配列」に追加し、「日本語配列」モデルが登場。
カラーは HHKB Professional HYBRID Type-S と同じく「墨」「白」「雪」の3色となります。

価格は税込31,900円 (税抜 29,000円)にて、本日より注文開始となります。

同時に、HHKB Professional シリーズのラインナップ整理が行われます。

既存製品のうち、Type-S では無い HHKB Professional HYBRID と HHKB Professional Classic は基本在庫限りで終売。

有線・無線接続の HHKB Professional HYBRID Type-S が税込 36,850円、有線接続のみの HHKB Professional Classic Type-S が税込 31,900円で、それぞれ 日本語・英語配列の各3色展開となります。

唯一、HHKB Professional Classicの英語配列・白色モデルだけが「ちょっと音が大きくても、タイピング音でリズムを取って入力したい人のため」に、また「HHKBワールドの入門機」として税込26,950円で残ります。