2010年7月15日に丸善丸の内本店にて「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則」の刊行を記念して、長年Appleを取材している ITジャーナリストの林信行氏と、解説を担当した外村仁氏によるトークショーが行われました。


「プレゼンテーションはリハーサルが重要と解説していますが、今回のプレゼンは全くリハーサルが出来ていません」というトークショーでしたが、Steve Jobs の伝説のプレゼンや、近年有りがちな 日本企業のプレゼンをサンプルに優れたプレゼントは? というトークが繰り広げられました。

両氏共にトークショーで強調されていたことは「プレゼンは強く目標を定め、シンプルにすること」というテクニック以前の基礎の部分。「最近の流行りで言えば、言いたいことが Twitter で収まり切るのが理想」という事で、当日の林信行さんのプレゼンはスライドに掲載されている全文字数が 140文字という驚異のテクニックを披露されました。


また、プレゼンを成功させるためには話者だけでなく聴者にも「スマイル」が必要であり、これはプレゼンの内容だけでなく、話の組み立て方、間の取り方などで実現出来るとし、この例としてAppleの伝説のCM「1984」の概要を Steve Jobs がプレゼンで発表したAppleの社内ミーティング「Apple Computer Fall 1983」のプレゼンを公開されました。


逆に、スマイルどころか ブーイング を浴びた際の例として Apple が Microsoft とのパートナー戦略を発表した Macworld Boston/97 の基調講演を出し、このプレゼンでの「間」を使って観客のブーイングを弱めた方法や、恐らく台本になかったであろう「Internet Explorer を使うかどうかは選択だ」として観客の心の衝撃を弱めた方法、そして最後に「Apple が勝つためには Microsoft を倒さなければならないという考えは改めよう。パートナーシップで次の世代に進化出来る」と観客に宣言することでブーイングの力をプラスの方向へ向けさせた方法などから、「マイナスをプラスに向ける」ために学べることは非常に多いとされました。


この後、話は「プレゼンは別に特別なモノでなく、会議やミーティングも一種のプレゼン。プレゼンを学ぶことは、それらの日常の業務も成功させるために役立つ」として少し脱線。

この 1つの例として、Apple と 日本企業の商品写真の比較が行われました。Apple はどんな製品であっても必ず「ユーザのスマイル」が入っているのに対して、日本企業は 製品自体がクールに見えるような写真にしがちという例が出されました。


この状況について、シリコンバレー在住の外村氏からは、「日本で育った人はプラスでなく、マイナスで評価するためなのか、漏れがないように情報過多にしがち。プレゼンは、もっとシンプルにしなければならない。細かい情報は後から幾らでも補足すれば良い」とした上で、「日本企業に多いのはプレゼン最初の10分ぐらいを使って会社規模とかを誇りたがるプレゼン。日本以外ではパーソナリティよりも、どれだけのサービスを実現させたいのか、何を作りたいのかという情熱が有るかという『パッション』が重要視される。何故なら「製品は完成形でなく、製品で何が出来るのか、製品の向こう側に何が有るのか」が重要」という解説が成されました。


トークショーは、最後に「プレゼンも製品も、利用する人の事を考え、思いやり、情熱を持って取り込むことが重要」であり、この事を再び思い出せば、日本の高い技術力は世界でも屈指の競争力を持つのでブレークスルー出来る日も近いのでは無いか、というメッセージで幕を閉じました。


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