Apple Technology in Business

Apple Technology in Business

日本の大手IT系ディストリビューターとして知られる「ダイワボウ情報システム」が、2009年8月28日にホテルパシフィック東京にて、一般参加可能な展示会「DISセレクション & Mac isLand 2009 夏」において、アップル法人営業部による「Apple Technology in Business」セミナーが行なわれました。


まず最初に、ビジネスにおけるテクノロジーの要件として、安定した技術を採用することによる「堅牢性」、マルチベンダ環境への適合による「柔軟性」、セキュリティを考慮した「安全性」が必要だと説明した。


1984年に最初のMacintoshが発表された時に開発されたネットワークプロトコル「AppleTalk」が、Mac OS X Snow Leopardから無くなったと説明した。

高機能だったが、メディアに大量のパケットを送出す仕様だったため、AppleTalkを利用した環境で苦労した経験を持っている方にとっては、それがMac OS X Leopardまで残っていたことでネガティブな印象を持たれることがあったかもしれないが、もうそれは使われず、IPベースで「独自ではなく標準」であることを知って頂きたいと述べた。


Mac OS Xは、UNIXであるということは知られているかもしれないが、UNIXというブランドを利用するには「Single UNIX Specification」認証を受ける必要があり、Mac OS X LeopardでOpen Brand UNIX 03に登録され、UNIX 03に準拠のUNIX OSと呼べるものは、他には、AIX、Solaris、HP-UXしかないと説明した。


シングルサインオンを実現するために「Kerberos」を採用していると説明し、これはWindowsのActive Directoryでも認証システムとして採用されていると説明した。


Mac OS X Serverをメールサーバーに使用した場合、スパム検知システムとして「Clam Anti Virus」を採用していると説明した。


Wi-Fiネットワークセキュリティに関しては、WEP(Wired Equivalent Privacy)だけでなく、セキュリティが強化された、WPA、WPA2(Wi-Fi Protected Access)などを実装していると説明した。


Mac OS Xは、Mac OS X v10.3 "Panther"から、WindowsのActive Directoryに参加可能になっているが、Mac OS X Snow Leopardからは、Microsoft Exchange Serverのサポートが追加され、メール、カレンダー、アドレスブックを使ってアクセスすることが出来るようになっていると説明した。



64ビット対応についての変遷について、Mac OS X v10.4 "Tiger."ではOSのコア、Mac OS X Leopardではフレームワーク、Mac OS X Snow Leopardではアプリケーションという歴史をたどってきたと説明した。


Mac OS X Snow Leopardから、Intel Macのみに対応となり、マルチコアCPUを効率よく利用する仕組みとして「Grand Central Dispatch」という仕組みを採用し、アップルはこの仕組みを採用したアプリケーションの開発を行っていると説明した。


従来ソフトウェアメーカーは、CPUの恩恵を受けられるのはクロックが上がった時で、マルチコアCPUの恩恵を受けるためには、ソフトウェアメーカー自身が開発しなければならなかった。Intelは、克つてタダ飯で恩恵を受けられる時代は終わった(Free Lunch is Over)と話し、ソフトウェアーメーカーに開発を促すメッセージを出した時があった。

課題として、スレッドの管理、メモリー空間の排他制御、メモリー空間のデッドロック管理などが上げ、こうしたプログラマーの負担を軽くする仕組みがGCDという仕組みだと説明した。


従来までは上から下に順番通りに実行する方式だったが、これからはブロック単位でプログラムを書き、同時に実行して欲しいブロックをシステムに依頼すると、後はシステム側が効率よくCPUを扱ってくれると説明した。


Mac OS X Snow Leopardにバンドルされているアプリケーションの多くは、GCDを使って書き換えられているため、かなりパフォーマンスが良くなっているはずだと説明した。


また、単純な繰り返し演算処理などは、CPUではなく、CPUより多くのコアを持っているGPUに処理をさせることで効率よく処理をさせる仕組みとして「Open CL」を採用した。


簡単なC言語のプログラムであれば、プログラムの中のコードの一行を書き換えるだけで実行出来るとし、Photoshopのプラグインのような、1ピクセルの処理を単純に500万回繰り返すような作業はGPUに処理をさせ、複雑なスレッドの処理は、GCDを使用してCPUに処理をさせるといった感じでプログラムを開発することが出来ると説明した。


Mac OS X Serverの機能として、オフィスで特定の席を決めないフリーアドレス化を進める上で重要になるのは、ホームディレクトリーをどこに置くかということが上げられ、それをサーバー上に置いて、どのマシンからログインしても自分のホームディレクトリーがマウント出来る機能があるが、この機能がMac OS X Server Snow Leopardでは、さらに洗練されていると説明した。


サーバーにおいての64ビット化のメリットとして、沢山の処理をいかに並行処理出来るかが問われることになるが、メモリーを増やせば増やすほど処理出来る数が増えると説明した。

32ビットの場合は、2,000程度のスレッドで、いくらメモリーを増やしても処理出来る数は頭打ちとなるが、64ビットの場合は、どんどん増えていくと説明した。


例えば、同じMacintoshを使って、Webサーバーを構築し、Mac OS X Server Leopardで3,400のセッションを処理していたのが、Mac OS X Server Snow Leopardを導入すると6,400セッションまで増えるという結果を紹介した。


同様に、NFS Serverの場合だと、Xserve (Early 2009)/2.93GHz 8 Core + 48GBメモリで、Mac OS X Server Leopardだと9,188/scが、Mac OS X Server Snow Leopardだと18,784/secに性能がアップしたという結果が出ていると説明した。


同じマシンを使って、SMB Serverの場合、Mac OS X Server Leopardだと18,172/secだったのが、Mac OS X Server Snow Leopardだと44,536/secに性能がアップしたという結果が出ていると説明した。


また、従来クライアント版のMac OS Xでは提供されていた移行アシスタントツールが、Mac OS X Server Snow Leopardから提供されるようになっていると説明した。


カレンダーサーバーとして、ユーザー数無制限の「iCal Server 2」が提供されていると説明した。


この機能は、オープンな「CalDAV」をサポートしていて、iCalのクライアントは、このCalDAVに対応しているGoogleカレンダーやYahoo!カレンダーなどを同時に表示させることにも対応していると説明した。


従来までは、カレンダー情報にアクセスするためにiCalが必要だったが、また、Mac OS X Server Snow Leopardからは、インターネットブラウザー経由でもアクセスすることが可能になったと説明した。


Podcastを自動的に生成してサーバーまで配置してくれるサービス「Podcast Producer 2」が新しくなり、カスタマイズが難しく、Rubyのコードを書き直すといったことしか出来なかったのが、今回から「Podcast Composer」が追加され、Podcastのワークフローを自動化出来るようになっていると説明した。


ビジュアライズされたインターフェイスを使い、タイトルを決め、画面に対してロゴを表示するといったことを予め定義して保存すると、後は録画ボタンを押した後に停止ボタンを押すだけで、その後の処理を全て自動で行なってくれるようになると説明した。


携帯端末向けに「Mobile Access Server」が新しく追加され、これはVPNに似た機能だが、HTTPプロトコルで安全にラップし、Mac OS X Server Snow Leopardに一旦ログインすると、その内側にあるサービスを直ぐに利用出来るようになり、VPNより透明で手軽なゲートウェイサービスだと説明した。

企業でiPhoneの導入を考えている方は、ぜひMac OS X Server Snow Leopardの導入を考えてみて欲しいと説明した。


企業向けのiPhone情報として「iPhone 構成ユーティリティ」(iPhone Configuration Utility)を知って欲しいと説明した。

これを使って新規に構成プロファイルを作成し、予め使わせたく無いアプリケーションを設定したり、パスワードの数を標準の4つから数を増やしたりを設定出来ると説明した。

この作成したプロファイルを、メールで送るか、ウェブ上に配置して読込ませるかするだけで、設定構成を反映させることが出来ると説明した。


最後にSafari 4に関して、Safariは独自規格というのを止めて、全てW3Cの規格に準拠する形で開発を行なっていくことを打ち出していると説明した。


目標として「Acid3 Test」などのテストなどに100点で満点をとることなどを上げている。

アップルの提唱として、Safari用にWebサイトを作成するのではなく、W3Cに準拠した形でWebサイトを構築して欲しいということを提唱していると説明した。

多くのプラットフォームやアプリケーションで採用されている「WebKit」はW3C規格との親和性が高いと説明し、これからはInternet Explorerのバグに会わせたサイトを構築するといったことを止めて欲しいと説明して講演を終了した。


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