netatmoが、フランス大使館にて、顔認識機能付き家庭向けIPカメラ「Netatmo Welcome」の発表会を行ないました。

家庭用環境センサ "Weather Station" の発売でスタートしたことから「"Net"work "Atmo"sphere」を略した netatmo という社名を冠した同社。


Netatmo社 最高執行責任者(COO) マシュー・ブロードウェイ氏は、インターネット技術を用いた「次のブレークスルーは何だ?」という話で注目されている「SMART HOME」分野でも特に注目を集めている「セキュリティ」と「エネルギー」について様々な商品を開発してきたと話しました。


エネルギーについては 家庭用環境センサの「Weather Station」と、ヨーロッパ市場のみの展開となりますが暖房を効率的に稼働させるための「Thermostat」をリリース済みです。


これらのエネルギー分野に続いてリリースするのがセキュリティ分野の新製品となり、それが「welcome」となります。


Netatmo Welcome

Netatmo Welcome

2年半もの期間を掛けて開発された "welcome" は Weather Station とホボ同じデザイン・サイズの筐体に、130度の広角レンズを搭載したカメラと各種処理エンジン、通信機器が搭載されています。


Netatmo社 リード・プロダクト・マネジャー ロマン・パオリ氏は、この welcome に電源ケーブルを接続し、iOS 搭載機などのスマートフォンとペアリングをすることで、iPhone/iPadアプリ「Netatmo Welcome」を利用して、常時 内蔵カメラで周囲を撮影し、顔認識を行なうようになると説明しました。


カメラに人が写り、顔を捉えた瞬間に welcome は映像を録画しつつ搭載している microSDカード内に記録している登録者の顔写真プロフィールと照合を実施。登録済みの人と認識したら名前を、登録済みの人で無いと認識した場合には未登録ユーザであると welcome にペアリングされている iOS 搭載機などに 通知を送信します。


「プロフィール」と呼ばれるユーザの名前と顔認識のためのデータ、そして録画画像データの全て microSDカードに保存されるというのが welcome の特長の1つ。

welcome本体を廃棄する時には microSDカードを抜いてしまえば、welcome には何のデータも入っていないのでプライバシーが保護されます。


そして microSDカードへのデータ保存時にはデータを暗号化しますので、microSDカードだけを持っていても暗号を復元できずに個人情報を抜き取られることも有りません。

では、microSDカードが刺さった状態の welcome を空き巣に盗まれたら......個人情報のデータは事前に welcome とペアリングされた iOS搭載機などのスマートフォンからしかアクセス出来ませんのでデータは守られます。


よって、microSDカード と welcome本体、そしてペアリングされた iOS搭載機などのスマートフォンが全て盗まれ、スマートフォンのロックも解除されるというミラクルが起きない限りは記録されたデータが第三者に見られる事は有りません。


思春期の子供など、家族によっては welcome に録画されたくないという人も居るかも知れない場合には、welcome に顔認識データを学習させ「プロフィール」を作成した後に「何もしない」「録画はしないけど、認識通知だけは送る」「録画も通知もする」という設定をすることでプライバシーを守ることが出来ます。


プライバシーの保護という点については細心の注意を払って設計されており、開発元の netatmo社と言えども welcome に保存されたデータにアクセスする手段は持っておらず、netatmo社はスマートフォンに通知を送信するための welcome 本体識別情報と紐付けられたスマートフォンの識別情報などの極々一部のデータのみをクラウドサービスに保存しているだけと説明されました。なお、このクラウドサービスは本体購入者は無料で利用可能です。


welcome で録画されたデータは microSD カードに保存されますが、そのデータはスマートフォン経由で表示可能。また、録画映像をカメラロールに保存することも出来ますので、留守にしている間に子供が遊んでいる姿などを手元に保存しておく事もできます。

顔認識したデータ及び録画映像の応用例として、顔認識したユーザが接近してきたら在宅、顔認識したユーザが離れていったら外出として判断し、在宅しているであろう認識ユーザのみのリストを表示することなども可能です。


外出かどうかの判断においては、ペアリングされているスマートフォンの位置情報なども加味されており、これによって精度を向上させるようになっています。

深夜に帰宅したような場合であっても、welcome には赤外線ナイトビジョン機能が搭載されていますので暗闇でもユーザ認識、録画は可能となっています。

このような高い機能を持つ welcome の認識能力については「プロフィールの作成人数には上限は無い」設計になっています。

このために店舗における訪問客の判別というような用途にも使えないことは無いということでしたが、数人だけ登録すれば充分な家庭での利用に最適化されているので「プロフィールの作成の手間などを考えると現実的では無いのではないか」ということでした。

また、複数台の welcome の設置については「専用のアプリで切り替える事は簡単にできる」ものの、「作成したプロフィールを複数台の welcome で参照、学習させて認識精度を向上させる」のは不可能という事でした。

プロフィールを共有化するためには 暗号化して保存された microSD カードのデータを取り出して移動できるようにしなくては成らないので、これが出来ないというのはプライバシー保護の観点からも止むを得ないことは容易に想像がつきます。

なお、Welcome に搭載されている顔認識エンジンは社内エンジニアによる独自開発。

顔認識の技術は、税関などでも利用されているので各種ツールがリリースされていたり、Google や Facebook という大手も含めて参加プレイヤーが増えていますが、それらが対応しているのは静止画からの認識。動画というデータ量が大きく、また人の顔が出てくるタイミングが分からないという welcome の利用途では独自開発するしか方法が無かったということでした。

Welcome は 税込み29,800円で、2015年06月26日から主要家電量販店の他、Netatmoオンラインショップ、Amazon、東急ハンズ、Loft などで発売を開始。

少し遅れたタイミングでスペシャルパッケージ版を AppleStore でも発売開始できるように現在準備中ということでした。

welcome の周辺機器として、ドアに貼付けておくことで振動を感知して通知してくれる「welcome ドア・タグ」を開発しており、こちらは 2015年09月の発売を目指しているということでした。「welcome ドア・タグ」は welcome にペアリングして動作するので、ドアが動かされた事で「間もなく人が入ってくる」「変なドアが操作された」というwelcome の映像だけでは分からない情報も検知できるようになるという事でした。

バッテリーライフは 2〜3年を予定という情報だけは明かされましたが、価格や詳細な機能などについては「出荷可能な状態になったら再度説明する場を設けたい」ということで未公開となりました。


関連エントリー:CES2015:Netatmo、家族全員の顔を認識できるカメラ「Netatmo Welcome」を発表




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