etc / レポート

モリサワ「DTP環境効率化アップセミナー」レポート

※本サイトは、アフィリエイト広告および広告による収益を得て運営しています。購入により売上の一部が本サイトに還元されることがあります。

百合 智夫氏

百合 智夫氏

モリサワが、各営業所所在地で開催中の「DTP環境効率化アップセミナー」に参加しました。

講師は、カムロックシステムズのデジタルワークフローアドバイザー 百合 智夫氏で、約4時間という長いセミナーでした。

第一部では、最新DTP環境のご紹介と移行時の注意点と題し、Mac OS X LeopardのTime Machineと、Adobe Creative Suite 3 日本語版のAdobe Verson Cue CS3との利便性などの違いについて説明してました。


会場で、Adobe Verson Cue CS3を使用してる方の挙手を求めたところ、利用者はゼロ。この名古屋会場で7回目の開催となるそうですが、一度も手を上げた会場は無かったそうです。

ハードとOSを一緒に開発するメーカーが考えるソリューションと、ソフトウェアだけを開発するメーカーが考えるソリューションを比べた場合、その利用度は前社の方が利用度が高くなる一つの例だと説明していました。


QuarkXPress 8に関しては、OpenTypeにフル対応したことが評価できると説明し、よくOpenTypeに対応したと唱うソフトウェアメーカーがあるが、それらのほとんどは「Unicode」に対応したということでしかなく、OpenTypeに対応したということは「Glyph ID」(Glyph Access Protocol)に対応したことを言うのであって、Adobe InDesign CS3、Adobe Illustrator CS3ぐらいしかOpenTypeフル対応していなかったと述べ、

Quarkは、このGlyph IDに対応するため、フォトント情報から一つ一つGlyph IDを調べたはずで、そこまで頑張ろうと開発側の意識が変わったことが伺えると説明していました。


Adobe Illustrator 10で「CID詰め」「トラッキング」「カーニング」を組み合わせた4つのパターンの文字詰めデータを、Adobe Illustrator CS2、Adobe Illustrator CS3で開いた場合の文字ズレが起こるパターンの違いを説明してました。

Adobe Illustrator CS2では、トラッキング情報のみ理解できることがわかるが、文字ズレとなる原因の組み合わせパターンを絞り込むことは難しいと説明していました。


Adobe Illustrator CS3では、CID詰め情報だけ理解できないので、文字ズレの原因が特定しやすく、対応も素早く行なう事ができると説明していました。


Mac OS X LeopardのプリントダイアログにあるPDFボタンを押し、PDFデータを作成する場合、一番上にある「PDFとして保存」を使うと、PDFベースのエンジンであるQuartzのデータとなるため、印刷には向かないPDFデータが出来てしまうと説明し、印刷に適したPDFファイルを作成するためには、その下にある「Postscriptとして保存」を選択し、デスクトップ上に、Postscriptファイルとして書き出す。そのファイルをダブルクリックすると、PDFに変換するか聞かれるので、OKを押し、表示されたファイルを別名保存でPDFファイルとして保存すると、Acrobat Distillerで作成したPDFファイルに近い、品質の高い印刷に適したPDFファイルが作成出来ると紹介していました。


最後に、Adobe Illustrator CSxシリーズで、分割されたテキストフレームを結合させるスクリプト「Join TextFrames」を紹介していました。


関連記事

この記事のハッシュタグ から関連する記事を表示しています。

新着記事