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第一次産業のなまこ漁の漁師に試験導入されたiPad活用事例

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和田雅昭氏

和田雅昭氏

公立はこだて未来大学システム情報学部 准教授 和田雅昭氏に「デジタル操業日誌」(なまこ漁事例)について伺ってきました。

留萌市のなまこ漁の漁期は2ヶ月ぐらいしかなく、資源を守るために漁を行った場所の情報を共有し、獲り過ぎないようにする取組みを行うことが目的で始まったそうです。

今までは漁期が終わってからでしか共有出来ず、獲って良い場所なのか悪い場所なのかが直ぐに分かる仕組みとして昨年度から実験を開始したそうです。

昨年度は、東芝の「TOUGHBOOK」を導入して3隻で行ったが、非常に不評だったそうです。


今年度はiPadを10台導入し、システム全体を通じて問題点を改善したこともあり、貸出したiPadが壊れることも海に落としてしまうこともなく無事に実験期間は終了したそうです。

実験が終了してからiPadを返却するのを拒む人も出るほど人気だったそうです。

和田氏は、関係者側はiPad以外にパソコンがあり、長文メールを打ち込みする場合、パソコン側で作業しようと切り替える発想が生まれるが、漁師さんにとってはiPadがメイン端末であったため、研究関係者よりもiPadからの入力速度が速くなっていたそうです。

年配の方にとって大画面で見るという機能性が良く、バッテリーの持ちも良いという点も上げられるそうです。


操業日誌

操業日誌

iPadを選んだ理由はユーザーリビティの優位性が重要で、Androidがどうかとかテクノロジーレベルの優位性は重要ではないと話していました。

現在は、漁師から漁獲量を得るだけの情報端末として利用しているが、今後はサーバーにある資源量のデータ等を漁師にフィードバック出来れば良いと考えているそうです。

また、週刊ダイヤモンド 2011年10/22号に掲載されたことがきっかけとなり、他の漁協や水産試験場からも問い合わせが多くなっているそうです。

このiPadアプリ「操業日誌」はフィードテイラーが開発を行ったそうです。


70歳前後の人でも利用出来るように、はこだて未来大学のUI専門の先生などと協力してもらって開発を行っているそうです。

閲覧用の画面も用意されていて、備考欄を積極的に活用してくれているのは驚きだと紹介していました。

現在の漁船情報の位置なども分かるため、他の漁船位置が確認出来ようになっているそうです。



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