日経BPから、2013年12月09日に発売される、日経BP社出版局編「ジョブズの料理人」の献本をうけたので読んでみました。

この書籍は、日本経済新聞に掲載された「私はジョブズ氏の料理番 シリコンバレーの和食店主」を著した、シリコンバレーで和食店「桂月」を経営してきた佐久間俊雄氏へのインタビューを元に書籍化された本で、一人称式で書かれています。


服でも車でも、1度気に入ると、よほどの事が無い限りそれを愛し続けるのがジョブズ流というのは有名で、京都の俵屋旅館すし岩麻布青野総本舗羽二重餅など、上げ出せばきりがありませんが、桂月は、そうしたお気に入りの一つだったと思います。

佐久間氏は、インターネットバブル景気とその終焉の様子を経営実感として回想しており、シリコンバレーのエグゼクティブから愛された「桂月」も、その立地条件によって影響を受けていたことが分かり、飲食業においても経営の難しさが伝わってきます。

また、佐久間氏は、ジョブズ氏を特別扱いしていたわけではなく、非常に多くのシリコンバレーセレブの事を記憶されていて、そうした方々の仕事を離れた姿を伺い知ることも出来ます。

寿司は自分でオーダーして食べる食べ物ですが、そんな中で、あるイベントを企画する話し(何かは実際に読んでみて下さい)があり、ジョブズ氏は、見た目も含めて少しでも気にいらないと口をつけず、ニコっと笑うだけだったそうで、食に対しても自分流の美学に合わない物にたして妥協しなかったんだな〜と思いました。

カウンター越しに見てきたジョブズ氏の姿を綴っているので、具体的な何かを得る事は出来ませんが、ジョブズ氏にとっての「iPhone」は、相当特別な製品だったんだなということは理解出来ました。

ただタイトルの「ジョブズの料理人」は違和感を覚えます。この書籍にも登場しますが、カリフォルニア州 バークレーにあるレストラン「シェパニーズ」出身のパーソナルシェフがいて、その人こそ「ジョブズの料理人」と呼べると思うからです。



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