・今年のWWDCは4,200人もの参加者となり、過去最大の規模となったと説明した。また、43ヶ国から750,000人のデベロッパーが登録済だと説明した。
今回のWWDCにおけるセッション数は140もあり、またハンズオンラボは100を数えると説明した。また、Appleからは1,000ものエンジニアが参加しており、1:4の構成でデベロッパーに対応すると説明した。
今回のプレゼンテーションでは、ワールドワイドプロダクトマーケティング担当上級副社長Phil Schiller、ソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長Bertrand
Serlet、プラットフォームエクスペリエンス担当副社長Scott Forstallも登場すると説明した。
次にAple Retail Store N.Y.に関して説明し、最高に美しい店舗だと説明した。また、現在157店舗あるRetail
Storeには、前四半期で1,700万人が来店し、50%ものユーザーが新しくMacを購入していると説明した。また、12ヶ月でサードパーティ製品を5億ドル売り上げたと説明していました。
Macは133万台売れ、成長率はPCよりもMacの方が大きいと説明した。また、ノートブックのマーケットシェアは成長をし続けており、その中で、Macのノートブックは全てDual
Coreを搭載してると説明した。
Phil Schillerが登場し、「Mac
Pro」に関して説明した。Woodcrestと呼ばれていたインテル Xeon チップを採用し、最高3GHzのDual
Coreを2つ搭載したQuad仕様で、64bitプロセッサだと説明した。
Mac Proは、ベンチマークテストの結果、Power
Mac G5 Quadよりも最高1.6倍から2.1倍高速だと説明し、アプリケーションは約2倍程度速く動作すると説明した。
また拡張性に関して説明し、高速なシステムバスと、高速なメモリを搭載し、HDは4つまで搭載可能で、最大で2TB搭載可能。光学ドライブも2つ搭載可能。メモリーは16GBメモリ。PCI
Expressスロットは4つ。フロントI/Oポートも増え、グラフィックカードも高速なものが採用されている。また、筐体のデザインは従来と同じながら、中身はまったく違う仕様となっていると説明した。
基本モデルは「Mac Pro/2.66GHz
Dual Core x 2/1GB/250GBHD/NVIDIA GeForce 7300 GT/SuperDrive」で2,499ドルで発売し、同程度のマシンをDellで購入しようとすると「Precision
690/2.66GHz Dual Core x 2/1GB/250GBHD/NVIDIA Quad 550/SuperDrive」で3,448ドルにもなり、その価格差は1,000ドル近いと説明した。また、B.T.O.によって、Xeon/2.0GHz、Xeon/3.0GHz、Radeon
x1900 XT、Nvidia Quadro FX 4500などを選択でき、4,976,640種類のカスタマイズが可能だと説明した。
そして、Mac Proを本日から発売すると発表した。
1月10日にIntel Macを発売して、Appleは210日でIntelへの移行を完了したと説明した。
次に、Xserveについて説明し、仕様はインテル
Xeon チップを採用したMac Proに似ていて、従来のXserveの性能と比べて約5倍の性能にもなると説明した。B.T.O.によるカスタマイズは1,036,800種類にもなり、その基本となる構成は「Xserve/2.0GHz/1GB/80GBHD/内蔵GPU」で2,999ドル、同程度のマシンをDellで購入しようとすると「Dell
1950/2.0GHz/1GB/80GBHD/内蔵GPU」で3,293ドルとなると説明した。そして新型Xserveを10月から発売すると発表した。
Mac OS Xは5年間で5つのメジャーバージョンアップを果たした。その間、ライバルはなにをしていたのだろうか?とジョークを言った。また、現在、Mac
OS Xのアクティブユーザーは1,900万人にもなり、Mac OS X v10.4 "Tiger."は、Appleにとって、もっとも成功したソフトウェアとなったと説明していました。
今年の1月に、Mac OS X v10.4 "Tiger."
Intelを発表し、そのパフォーマンスを引き出すためのUniversal バイナリーアプリケーションは3,000以上を数得るに至ったと説明した。
Bertrand Serletが登場し、Mac OS X v10.5 "Leopard."の紹介を行った。
MicrosoftのWindows Vistaは、SpotlightはInstant Search、Safari RSSはIe7
RSS、MailとWindows Mail、iCalとindows Calendar、とった具合に真似した機能を搭載している。
しかし、表面的に真似ていても、システムライブラリの複雑さは変わっていないし、アクティベーションが必要なシステムでもある。エルビスプレスリーのそっくりさんを例にとり、所詮、真似は真似でしかなく、本物にはほど遠いと皮肉った。
再び、Steve Jobs CEOが登場し、彼らは、AppleとGoogleを真似ているに過ぎないと述べた。今日、Mac
OS X v10.5 "Leopard."のプレビューを見せられるよう努力してきたが、Windows
Vistaに真似されることになるので、今日は10個の「TOP SECRET」を紹介すると述べた。
Scott Forstallが、まず最初のシークレットとして、Mac
OS X v10.5 "Leopard."では、CarbonやCocoaアプリケーションで64bitのサポート実現し、32bitアプリケーションと64bitアプリケーションのどちらでも動作すると説明した。
次の新機能として、HDがクラッシュした時にどう対処するかを考えた場合、26%の人々がバックアップという手段をとると思うが、その中で自動化しているユーザーは4%に過ぎないと説明した。
Mac OS X v10.5 "Leopard."には「Time Machine」と呼ぶ自動バックアップ機能を搭載すると述べた。
バックアップしようとした場合、間違って上書きしてしまったことがあると思う。しかし「Time
Machine」は、Finderから日付と時刻を打ち込むと、戻りたい時に戻ってゆくとデモを交えて説明した。
簡単に時系列でファイルを戻すことができ、この機能は、Finderだけでなく、iPhotoなどのアプリケーションからも機能し、過去のファイルも検索することが可能で、それを簡単に元に戻すことが出来ると説明した。
3つ目に、Bootcampは大変評判が良く、50万ものダウンロードがされた。Mac OS X v10.5 "Leopard."に搭載され、また、次期バージョンのFront
RowやPhoto Boothもバンドルされると説明した。
4つ目に、仮想的に複数のデスクトップを実現する「Spaces」について説明した。一つのデスクトップを、複数の作業環境デスクトップに切り替えることで、作業効率を改善すると説明した。
5つ目に、次のSpotlightでは、許可されていれば、複数のマシンに対しても一気に検索することができ、Spotlight
Server機能によって、ワークグループ上での検索を可能にすると説明した。また、ファイルタイプ検索も出来るようになると述べた。
6つ目に、Mac OS X v10.5 "Leopard."には「Core
Animation」を実装すると説明した。
Spacesは、このCore Animationによって実現している機能の一つで、これによって、様々なアニメーションUIを実現することが可能とすると説明した。そして、Core
Animationを使用したiTunesに登録されたアルバムジャケットを使ったスクリーンセイバーをデモで紹介した。
7つ目に、ユニバーサルアクセス機能として、クローズドキャプション機能などを搭載した新しい「Voice
Over」を紹介した。テキストスピーチによるデモで、Mac OS X v10.4 "Tiger."、Windows
Vista、Mac OS X v10.5 "Leopard."のVoice Over機能の比較を行い、本当に人間が話しているように聞こえると紹介した。
また、この音声合成の技術で、早く喋ることが出来るか?という点について、このVoice
Overでは、早く滑らかに喋らせることが出来るとデモを交えて説明した。
8つ目に、Mailは大幅にアップデートされることになり、新しく搭載された多くの「Stationary」(雛形)を使用することによって、大変、見栄えの良いメール文を作成することが出来るようになると説明した。
また、「To-do」リストでは、単にノートを付けて管理するだけでなく、送られてきたメールのチェックボクスを押すだけで、予定リストとして管理することが出来ると説明した。
次に「Notes」は、メールの本文作成をする上で、ノートレイアウトを実現する機能で、それによって大変見栄えのするメール文を作成することが出来ると説明した。
9つ目に、Dashboardに関して説明し、今や2,500ものウィジェットが入手可能だと述べ、デベロッパーに対して「Dashcode」という開発ツールを提供をすると説明した。
新しいウィジェットとして、Safariから、ウェブサイトをプレビュー付き保存が出来る「Web
Clip」という新機能を紹介した。
10つ目に、新しいiChatでは、複数のログイン、ビデオカンファレンス録画機能、タブ付きチャットなどが可能となり、また、iChatに搭載されるiChat
Theaterでは、iPhotoのスライドショー機能のように画像を送ることが出来ると説明した。また、背景に画像やムービーを流すことができ、Photo
Boothのフィルタ機能を使えるようになっていると説明した。また、Keynoteのプレゼンテーションを見せることも出来ることをデモで紹介した。
今日は説明しなかったが、iCalもマルチユーザークアクセスに対応すると説明した。
そして、Mac OS X v10.5 "Leopard."のデベロッパープレビューを本日配布すると説明した。
また、この新しいMac OS X v10.5
"Leopard."は、来年の春に出荷する予定だと説明した。
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