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WORLD PC EXPO 2001 レポート iWPC
September 2001 MACお宝鑑定団 
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フォーラム レポート

・Mac OS Xが切り拓く 新しい日本語DTP環境

講師
櫻場 浩 (アップル マーケティング本部プロダクトマーケティング課長)
永坂 良太 (アップル マーケティング本部クリエイティブマーケット課長)

Mac OS Xにおける日本語環境の整備に付いて、開発してきたプロセスの流れを追って、現状環境の問題点を、どうアップルが取組んできたかについてを、6つの項目にわけ、その問題点に対する回答という形式でプレゼテンテーションが行われました。

まず、最初に出版業界の動向について説明し、インターネットの普及により、紙媒体の発行部数が1997年をピークとして下降し始めているとし、また業界がデジタル化を促進しようと迫られていると説明しました。その理由として「クロスメディア」「出版/制作サイクルの短縮化」「低コスト化」「ワークフローの構築」などが要求されていると述べていました。また、ヨーロッパ、アメリカなどのDTP普及率は90%を達成しているのに対し、日本は40%の延びで止まっており、その理由として、日本語フォントが高価である点に加え、高解像度プリンター用のプリンターフォントも高価であるという様々な問題があると指摘していました。(文字数の多い日本語ホントに対する開発費は欧文よりもかかるというフォローは入れてました)

今まで出版業界を支えて来た電算写植を、Mac OS Xによって次世代型のDTPへと移行出来るよう努力し、電算写植なみのクオリティーと低コスト化を一緒に実現出来るよう開発を進めて来たと説明していました。(この後Mac OS Xの仕組みについての説明がありましたが、今回は省きます)

1、日本語のレイアウト機能が弱い
一部のプロハイエンドDTPソフト以外に、プロが求める日本語レイアウト機能を持ったアプリケーションが無いという問題に関して、アップルは「Apple type Service for Unicode Imaging (ATSUI)」「Apple Advanced Typogrphy (AAT)」といった技術を導入し、AATを採用したOpen Typeのヒラギノ6書体をパッケージに標準バンドルしており、これによって、美しい日本語表示や、カナ、やくものなどのツメなどをOSレベルでサポートすることが可能となったと説明していました。また、今後ATSUIに対応したアプリケーションがサードパーティーからいくつか登場する予定であるとも説明していました。そして、この機能に関してWORLD TEXTを使用したデモが行われました。

2、フォントのコストが高い
アメリカでは入稿時に一緒にフォントも渡すことが可能であるのに対し、日本語の出力環境においては、日本語ATMフォント自体が高いことや、高解像度プリンター用プリンターフォントも高価である点について、アップルは一般的なDTP制作現場をリサーチした結果、ほとんどの制作作業がヒラギノ6書体で行えるという結果を導き出せたので、これらを標準バンドルすることに決めたと説明していました。

3、プリンターフォントによって制作における制限がある
アップルはダイナミックダウンロードを搭載することによって、プリンター側が予めプリンターフォントを必要としなくなると説明していました。また、この機能によって、他国の出力環境での制限といったものも無くなると説明していました。

4、文字が足りない。外字のニーズが足りない。
この点については、Mac OS X 10.01を2月のEXPO Tokyo 2001で発表した時、Open Typeフォントに約17,000文字程度のグリフ(外字)を追加しと発表したが、今回Mac OS X 10.1ではグリフレパートリーの大幅な拡張を行い、10.1では約20,000文字(漢字はその内約12,500文字)となったことを明らかにしていました。今回追加されたのは、Adobe-Japan1-4 (約15,500文字)に、人名、地名が多く集められたJIS X0213:2000 (約11,200文字)を加え、この規格セットだけでなく、電算写植にしか存在しない文字から、リサーチ結果を踏まえた約1,300文字も追加していることを明らかにしていました。(全追加文字約20,000文字という数は、各規格でダブっているものは省いているそう)また、Adobe社が将来提供するグリフセットと完全互換であることを明らかにしていました。(おそらく協力開発している為と思われるが、その点については触れられていない)

10.1のことえり3では、先に明らかにされたJIS X0213:2000のフルサポートに加え、グリフが持つ情報を使用した関連文字入力や変換などが行えるようになったと説明していました。さらに変換精度やパフォーマンスが、10.04と比較して劇的に向上したことを明らかにしていました。この後デモにうつり「もりおうがい」「くさなぎつよし」「とうしょうへい」などもしかり文字として表示出来ることや、10.1で作成した外字文字表テキストを、10.04の環境で開くとどれだげ表示されない文字があるかなどを見せていました。また、よく人名で使われる文字としの「辺(べ)」に関連して、この文字に関連しているとグリフが持ってる情報を引っ張てきて3つの文字が変換ダイヤログに出てくることを見せていました。なお、この機能は、テキスト作成をする上で、他の環境との互換性を考慮し、わざとJIS X0213:2000からしか引っ張ってこないようにしているそうです。アップルの調査結果では26文字あることが現在わかっているそうですが、それらは文字パレットから抜き出して表示させることは可能であると説明し、さらに将来的に、バリアントタグなどの採用を検討しており、それらによって26文字全てを変換ダイヤログ上で表示させたい考えを持っているようでした。

5、色校正の作業が煩雑
従来のMac OS 9では、アプリケーション側がColor Sync機能をサポートする必要性があったが、Mac OS Xでは、Quartzに対応しさえすれば、自動的にColor Sync機能をサポートしたアプリケーションとなると説明していました。

6、Internetへの展開が急務
Mac OS Xによって、美しいインラインレイアウト、美しいフォント、グリフレパートリーの大幅な拡大など、今回説明してきた内容などによって制作環境が大幅に向上すると説明していました。

最後に、Mac OS X のファウンデーションとして、コアOSであるDarwinによってシンメトリックマルチプロセッシング環境が整った事や、Cocoa開発環境が従来の開発環境と比べて、大幅なステップ数の削減が行える事などの説明をおこないセミナーは終了しました。




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