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Mac Treasure Tracing Club
March 2002 MACお宝鑑定団 
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株式会社シマンテック Macintosh新製品記者発表会レポート

・ユーティリティ分野にて非常に有名であるシマンテック社によるMac OS Xネイティブ対応アプリケーション群の日本語版発表会が行われました。今回発表されたのは現在Mac OS 9用として発売されている3製品 (5パッケージ) の全てをMac OS Xに移植したもの。Mac OS 9と同等の機能を実現したばかりではなく、Mac OS X ならではの機能をも幾つも実装されています。

 記者発表会は株式会社シマンテック 成田明彦社長の挨拶にて幕を開けました。

 長い間リクエストの多かった待望のMac OS Xネイティブアプリケーションがようやく提供出来、それと同時にMac OS のマーケットサイズの問題から今までWindows向け製品群と比較して価格が高かったという問題に対して、Mac OS Xによるマーケット拡大を見込んで戦略的な価格を設定して製品を販売するとの事でした。

 製品に関しては、今回はウイルス対策を含むセキュリティ対策スィートとして "Norton Internet Security for Macintosh 2.0" を、快適なMacライフを送るための問題解決スィート "Norton SystemWorkds for Macintosh 2.0" の2スィートにフォーカスしてマーケティングを行うとの事でした。Classic OSの時にはウイルスの種類も少ない為に脅威・被害共に少なかったが、UNIXベースのMac OS Xとなったので、新たなウイルス・不正進入などに対する対策が重要となり、これを解決して安全で快適なMacライフを送るべくシマンテックはAppleと密接に連携を取りながらビジネスを展開して行くとの事でした。

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 続けて、Apple Computer, Inc.においてワールドワイドでデベロッパーサポートを行っている Worldwide Developer Relations - Director of Partnership Management --- Shaan Pruden氏 より挨拶が有りました。現時点で3,300を越える製品がMac OS Xネイティブ対応しているが、ここにSymantecのユーティリティ群が加わった事は素晴らしい事であり、特にセキュリティ問題についてはAppleも最優先事項として真剣に取り組んでいるものの、今後はSymantecと共に進化した脅威に対してもセキュリティを提供できるように協力して行くとの事でした。また今回の製品群ではMac OS X向けのユニークな機能が搭載されており、このようにMac OS Xに特化した機能が入って行く動きがある事は喜ばしい事であると述べられました。21日から開催されるMacworld Tokyoに於てはシマンテックはAppleの隣にブースが位置しているので、両社の新しい製品・サービスを見て欲しいとの事でした。

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 これから株式会社シマンテック - 田上利博 プロダクト・マーケティング・マネージャより製品概要の説明が行われました。今回発表される製品群の目玉としては、Aquaインターフェイスを備え、Built for Mac OSのロゴを取得した Mac OS X 10.1以降でネイティブの動作するアプリケーションで有ることであり、昨年のMacworld Tokyoでの一部プレビューより1年掛けて漸く正式版を提供開始できたことになります。

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 新製品のニーズについてですが、先立って成田シマンテック社長が述べられた通り、UNIXベースになった事によってUNIXのウイルスなどが移植される可能性が有る上に、既にIntenetExplorerでのダウンロード自動実行やOffice v.Xで発見された新たなセキュリティホールに加えて、Backdoor型トロイの木馬が発見されているなどWindowsほどでは無いにしても脅威は確実に増えていると指摘されました。これらのセキュリティ脅威からマシンを保護するスィートが "Norton Internet Security for Maciontosh 2.0"。現行の機能に追加して、初めて実装された機能として事前に個人情報を登録しておく事で、それらの情報がネットワーク接続中に許可無く流出するのをブロックする「Norton Privacy Control」と、ネットワークを介した第3者からマシンを見えなくする「ステルスモード」の2機能が追加されています。

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広告ブロック機能と個人情報の保護を行うNorton Privacy Control


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図のように守りたい個人情報を入れておくと、予想外の流出を防御してくれる


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ネットワークを介した第3者から見えなくする「ステルスモード」は1クリックで設定できる


 Internet Secutiryだけの新機能では無く、全てのNortonユーティリティに共通したものですが、Live Updateやウイルス検出などを定期的に実行するためのスケジューリングを行う機能については「Norton Scheduler」という名称を冠したユーティリティの1つとして提供されるようになりました。これによってスケジューリングが必要なサービスについては共通した1つのインターフェイスで全てが設定できるようになった上に、設定したスケジュールが一覧で表示されるようになり編集や使い勝手が著しく向上しています。

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一元化されて使い勝手が向上した"Norton Scheduler"


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Live Updateを手動で起動させた時のインターフェイスには基本的に変化は無い



 脅威から保護するのと同時に、トラブルを事前に回避して快適なMacライフを送る事も重要なのですが、これについては"Norton SystemWorks for Macintosh 2.0"がスィートして担当するとの事でした。スィートに含まれる各種ユーティリティの説明は後々行うとして、今回の注目点としては"AIsoft DiskWarrior Recovery Edition"が付属した事。SystemWorksのCD-ROM起動によって実行することになりますが、これによってディレクトリの修復まで可能だったSystemWorks以上に、システムまで含む深い階層までの修復が可能となり、ディスク損傷時などのリカバリ率が向上するとの事でした。

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Mac OS XでもClassicと同等の機能が提供される


 それではスィートに含まれる各種ユーティリティの新機能について、単体で販売されるパッケージをベースに説明します。

 まずは"Norton AntiVirus for Macintosh 8.0"。Mac OS Xに対応した 7.0.2 ではClassic OSにて実現していた"Auto-Protect", "SafeZone"の2機能が実装されていませんでしたが、8.0ではこれらの機能がMac OS Xでも提供されます。これによってダウンロードファイルやメールの自動ウイルスチェックなどが可能となります。

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Auto-Protect, SafeZoneの両機能がようやく提供される


 新機能としては「コマンドラインスキャナ」という機能が実装されました。これはTerminalからAntiVirusを実行する事で、通常は利用者のユーザー権限で許される範囲のみのウイルスチャックに留まるものを、root権限で実行したのと同等にシステムの全てにアクセスできるようにして、システムの中核・細部にまで渡ってのチェックを実行できるようにする機能となっています。

 "Norton Utilities for Macintosh 7.0" については、DiskDoctor, FileSaver, UnEraseなどのネイティブ化に留まり、新機能はありません。

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Utilitiesはネイティブ化のみの変化


 "Norton Personal Firewall for Macintosh 2.0" については、Norton Internet Security で説明したステルスモードに加えて、自分のマシンに脆弱な点が無いかチェックする "セルフテスト" 機能を搭載し、チェック後の出てくる詳細ボタンを押す事でシマンテック社のWebで公開されているデータベースより詳細案内が検索・表示されるとの事でした。

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Mac OS Xのコンシュマーユーザーには防御として効果は高いPersonal Firewall


 以上で新製品の機能説明は終了。販売方法については、全商品2002年04月18日よりSystemWorksが新価格の \17,800-、Internet Securityが新価格の \13,800-、Utilitiesが新価格の \14,800-、AntiVirus・Personal Firewallは現行維持の\9,800-にて発売が開始されます。市場価格としては2〜3割引きになるだろうというのがシマンテックの予想となっているようです。

最後に行われた質疑応答では、バージョンアップ・パッケージは発売されないもののユーザー登録を行った人には近日中にアップグレードの案内が出るという事と、マルチユーザーでの利用については「1コンピュータにつき1ライセンス」というシマンテック使用許諾から問題は発生しないとの事でした。またデフォルトでのインストールではアプリケーション及びウイルス定義ファイルは全ユーザーで共通のものを利用できるようになっているとの事が説明されました。

 なお、Classic向け製品としては、現在提供されているバージョンが引き続き同梱されているとの事でした。

最後に「シマンテックはこれからは先進的なMac OS Xに追従して製品をリリースしてゆく」とMac OS Xへのサポートを力強く発表して製品発表会は終了しました。



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