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Macworld Tokyo 2001. Keynote

February 2001 MACお宝鑑定団 
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Keynote Speech Live!


Apple QuickTime Live

Keynote Speech report

・ます場内に入ると、正面左に若き手塚治虫のバナー右には若きマイルスデービスのバナーがかかっているのが印象的でした。

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今回ジョブス氏はダークスーツにネクタイという完全なビジネスオケージョンスタイルで登場しました。

開口一番「きょうはいろいろお見せする物がある。サンフランシスコでお見せした物もあるし、今日はじめてお見せするものもある。」と期待を持たせる発言がありました。

まずMacOSXのリリースに関しての説明があり、一枚のCD-ROMに各国語対応版が全て含まれるので、日本でも米国と同じ3月24日に発売が開始される事。価格は14,800円であることが説明されました。

その後、アーキテクチャについての説明があり、Darwinの導入によりクラッシュに強く、プリエンプティブマルチスレッドの導入やマルチプロセッサー対応による速度向上、BSDとの互換性。またDarwinがオープンソース化されて開発コストがやすくなっている事が紹介されました。

またグラフィック部分のコアを構成するQuartz、PDF、OpenGLによってゲーミングとプロフェッショナルイメージング用途への対応が行われ、さらにQuickTime5のサポートによってKiller graphicsの地位をMac OSXは獲得したことが強調されました。

またClassic環境によってプリエンプティブな環境やメモリプロテクション等の先進の機能は利用できないものの、旧来のアプリケーションが使用できる事や、Carbonを用いてそれらのアプリケーションをMacOS Xの新しい機能を利用できる様チューンアップできること。また新しくアプリケーションを製作する際にはCocoaやJavaを用いてそれらの機能をフルに利用する事ができることを強調しました。

そしてジョブス氏は「新しいユーザーインターフェースである Aquaをお見せしよう。」と云い、MacOS XがインストールされているG4マシン(MacOS Xのアイコンが画面を流れる新しいスクリーンセーバーが動作していました。)を自ら操作して、ウィンドウのリアルタイムリサイズや”シート”と呼ぶウィンドウのトップフレームから垂れ下がるように出てくるシートにファイル名を記入してファイルの名前を変更してみせました。

またシートを使ってファイルの保存先をiDisk も含めて自由に変更でき、またシート上でファイルを検索してデスクトップに呼び出すデモも行われました。

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次にドック機能のデモが行われ、アプリケーションやドキュメントを収納可能なこと、多くのアイテムを入れるとアイコンはモニタ幅とバランスをとるように小型化すること。またコントロールパネルでアイコンのサイズ、非使用時には画面の下に沈み込んで見えないようにするといった設定も可能であることがデモされました。

そしてミニチュア機能と称して再生中のクイックタイムムービーをドックにドラッグすると、ムービーがドックに収納された後もそのアイコン上でムービーが再生され続ける様子や、動き続けるアイコンをそのまま他のフォルダにドラッグして移動させるデモやハードディスクのアイコンをドックに収納し、そのアイコンからポップアップメニューを経由して目指すファイルを呼び出すデモも行われました。

そして次に驚くべき機能としてMacOS Xには、とても美しくまた常用漢字以外の漢字についても多数バンドルされた日本語フォントが同梱されていることを紹介し、さらにこれらのフォントは テキストとして画面に表示された状態で、コントロールパネルから直接表示されたテキストのサイズを変更することが可能になったことがデモされ大きな反響を呼んでいました。

また新しくなったファインダーの機能としてツールバーのカスタマイズ機能によってツールバーにコンパネ、アイコン、テキスト等をドラッグできることが説明され、実際にツールバーにドロップされた"path"から希望するフォルダやディレクトリに直接飛ぶデモが行われました。

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一通り、Aquaの説明が行われた後、「じゃあ今度はアプリケーションの方はどうなっているのか見てみよう」とジョブス氏は言い、「クラシック環境のアプリは今回話題にはしない。1200種類のカーボン/ココア対応のアプリケーションがこの春から秋にかけて、主として7月頃にリリースされる」と述べました。

そしてそうしたソフト群の中でもっともエキサイティングなものとしてAlias/wavefront のMayaと同社ディレクターのリチャード・ケリス氏を紹介し、氏は「モデリングとアニメーションレンダリングにおいてG4、MacOS X、そしてOpenGLの組み合わせは最強だ」とのコメントがあり、続いて日本における最初のMacOSX対応Mayaのデモが行われました。

デモにおいては人物の顔の筋肉を個別にスライダーをコントロールしてフェイシャルアニメーションを行うデモやVTOL機の離陸シークエンスにスモークや乱気流のエフェクトを加えるデモが行われ、その凄まじい能力の片鱗を示しました。最後にケリス氏は「デモで紹介した機能はほんの一部であり、是非展示ブースにも訪れてはもMayaのすばらしさを見て欲しい」と述べて展示を締めくくりました。

後を受けたジョブス氏は「MacOS Xのプロモーションについてはこれから大規模に展開する。7月まではその準備期間となるが、3月24日はOSは発売となるので楽しみにして欲しい。」と締めくくりました。

「続いてPBG4だ。」とジョブス氏は言い、「世界一早いノート、つまりパワー、そしてセックスつまり薄さがその目標だった」と述べました。

そして「パワーは500 Mhz G4、15.2インチメガワイドスクリーン、ビルトインDVD、5時間もつバッテリー、AirMac対応によって実現し、セックスはわずか1インチの薄さ、5.3lbの軽さ、鉄より丈夫でアルミより軽い未来の素材チタニウムの採用によって達成された」と一気に述べました。

そして最近始まったPowerBookG4のテレビコマーシャルが流されました。

上映後、ジョブス氏は「とてもうすくてワイドなスクリーンのカラーのクオリティーは本当に凄い。アップルマークのロゴも正しい向きになった(ここで場内苦笑)五時間もつバッテリーもついたし、AirPortじゃなかったAirMacにも対応している、おまけに裏には総てのポートも付いている。MacOSXにも対応済みだ。」と再度アピールし、また「PowerBookG4については大増産を行っている、引き渡しが遅れている方にはお詫びするが、大量産を行っているのでもう少し待って欲しい。今いっぱい作っているので少しお待ち頂きたい。絶対待つ価値はある。」との発言の後再び、

「セックスについて語ろう。僕達はソニーが大好きだ。しかしPowerBook G4のスクリーンはVaioの12.1インチよりも52%大きい15.2インチであり、さらに匡体の厚みについてもPBG4(26mm)はVaio(29mm)よりも薄く、DVDドライブの搭載やより駆動時間の長いバッテリー、ワイヤレスネットワークへの対応もしている。私達はソニーを尊敬し、敬愛している。新しいPoweBookは明確にソニーをターゲットに開発した物だ。」との熱烈なコメントを行いました。

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その後、ジョナサン・アイブ氏やフィル・シラー氏の登場するPowerBookG4のプロモーションビデオが放映され、それに続いて新しいPowerMac G4についての紹介があり、733Mhzモデルの導入が始まったこと。また上位3モデルはNVIDIA製カードとギガビットイーサネットを採用しており、もちろんMacOS X対応済みであることが強調されました。

この時733Mhzモデルはスーパードライブを業界で初めて標準装備したモデルであるとのコメントがあり、続いて「最新のペンティアム4(と同じ位のクロック)も持っている。」とのお馴染みの前振りがあり、お馴染みのフォトショップ作業比較コーナーへと移り、壇上にはこれまたお馴染みのフィル・シラー氏が登場しました。

テストは1.5Ghz/Windows 2000pro搭載モデルと733MhzG4で行われ、フォトショップ上の作業は首尾良くPowerMac の勝利に終わりました。

ここでジョブス氏から「見て頂いた様にG4は"megahertz myth"であり、そもそも異なるCPUの比較とはアップルとオレンジを比較するようなもので同一クラスのペンティアムよりも30%近く速い。だからG4733Mhzは本来ならば2Ghzとでも表記すべき能力を持っているのだ」と強気の発言をくり返しました。

続いて"Burn data CD"と称して、CD-Rを挿入し、ウィンドウ上に表示されたCD-Rを聞いてそこにファイルをドラッグするだけでCD-Rを焼けることがデモされました。

続いて"エクストラ"としてSudio system pro speakersが7,500円で発売開始されることと、アップルシネマディスプレイが428,000円から348,000円に値下げされた事が発表され場内から喝采が上がりました。

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続いて"さらにビッグなニュース"として次世代のグラフィックプロセッサであるGeforce 3が他のPCに先駆けて、Macに最初に搭載されることが発表され(場内大拍手)、それに続いて同社のチーフサイエンティストであるデビッド・カーク氏によってデモが行われ、「15年前はクレイスーパーコンピュータを使って3時間で1フレームを作成していた。」との前振りの後、リアルタイムレンダリングによって描かれる「戯れるライトスタンドの親子」の3Dグラフィックスがデモされ、さかんに拍手が送られました。

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またID社のジョン・カーマック氏よりGe Force3により、MacOS XとOpenGLによってゲーム上の影や光の表現力がどれ程向上するかについてのデモが行われました。

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ジョブス氏はGe Force3は3Dのランドマークになると述べ、3月の末に68,000円で発売されると述べました。

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続いてジョブス氏はビジョンについて語ろうと言い、コンピュータはどこへ行こうとしているのかについて話し始め、最初スプレッドシートの導入から始まり、DTPの導入へ至った生産性向上の30年から最近5年間のインターネット時代を経て、去年からはデジタルカメラ、携帯電話、ハンドヘルドデバイス等が主体となるデジタルライフの時代に入っており、その中でMacintoshは大きなディスプレイや複雑なアプリケーションを処理する能力を生かして、デジタルハブと機能していくと述べ、CD-ROMを焼いたり、音楽や画像データを貯え、インターネット接続の基盤となっていくと述べました。

ジョブス氏はそのことをiMovie2でデジタルビデオの編集、タイトル付け、音楽付けをMac上で行い、それをテープに戻したり、ネット上にアップロードできたりすることができる様になった時に気付いたと述べ、次にPLAYLISTから好きな音楽を選んでCD-Rに焼いたり、RIOに移したりインターネットラジオを聞いたりすることが一般化し、日本国内だけでも昨年21万枚のCDーRメディアが売れた事実から次に音楽をターゲットとするべきであることに気が付いたと述べました。

しかしその為に各社が出している各種のアプリケーションは操作が難しく、また無料版には制限がついていてアップグレードしないとフルに使えない等の問題があったのでiTuneを出したと述べました。

ここiTuneで のデモが始まり、CDをスロットに挿入すると8倍速で曲が変換記録され、その後アーチスト別、CD別にソートすることができ、またMP3端末との連係も簡単であることがアピールされました。

ジョブス氏は無事にプレゼンテーションを終えましたが、その直後「そうだすごいビジュアライゼーション機能があるのを忘れていた」と言い、彼のお気に入りだと言う" One Week" にのせてビジュアライゼーションのデモを行いました。

ジョブス氏はiTunesはすでに75万ダウンロードを先月以来記録しており、またサードパーティー製CD-RWの互換性を高めるVersion 1.1を今日リリースしたと述べました。

次にジョブス氏は「僕の最も気にかけているDVDプレーヤについて説明させて欲しい」と言い、従来PCでデジタルムービーを編集し、MPEG2へ変換する為には高性能のハードの追加が必要でそれは1,000ドルのコスト増になってしまい、ソフト的に対応すると変換速度がとても遅くなってしまっていたが、新技術をベロシティエンジンと組み合わせることで録画時間の25倍を要した変換時間を2倍にまで短縮できたと述べました。

続いて実際にDVDを焼くプロセスがデモされ、まずiDVDを起動すると、ウィンドウは一つだけであることがアピールされ、そこに編集済みのムービーをドラッグし、観たいカットを選択するだけで良く、また写真をドラッグしてスライドショーの作成や画像の並びかえをする事もでき、全てが揃ったら"Burn CD"のボタンを押すだけで作業は完成しすること、またデスクトップテーマの交換や既存のJPGファイル等を用いてテーマを作成する事も容易であることが強調されました。

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そしてジョブス氏は「私はこうした事をずっとやりたいと思っていた。皆さんもビデオカメラで実際に撮影をし、それをMacでDVDに落とし、DVDプレーヤーで観てほしい。」と述べました。

そして「生産性の向上からインターネットの時代を経てデジタルライフスタイルの時代へPCは進化していく。」と総括しました。

そして「今日はもうちょっとお伝えすることがある。」と述べ、Cubeの続報 として従来モデルの定価を168,000円から148,000円へ引き下げ、同時に450Mhz/CD-RW搭載モデルを188,000円で発売すると述べました。

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さらにiToolsの日本語によるサービス開始がアナウンスされ、「君に東京の桜を送ります。」という日本語でのiCardの画面が表示されました。

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そして最後にCD-RWを追加し新しいiMacを CD-Rwitue 400Mhz/108,000円、500Mhz/138,000円、 600Mhz/158,000円のモデルが発表され、新色として準備に18ヶ月を要したシルクスクリーン調の成形色が施された"Flower Power" と

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"BlueDalmatian"の二色を追加することを発表し、これらについては是非ブースでその色を見て欲しいと述べました。

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そしてジョブス氏は「これらのモデルは我々のデジタルハブ構想の一翼を担っている。」と述べ、その為の新しいコマーシャルを5つ見せるので皆さんの感想を教えて欲しいといい、何れもiTuneのビジュアライゼーション機能とiMac の新しいスキンカラーをテーマにしたテレビコマーシャルを上映し、プレゼンテーションを締めくくりました。


なお、今回の基調講演は衛星中継がライブで行なわれたのですが、珍しく編集ブースが会場内に設置されていました。

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・東 三千雄 (Michio Higashi)