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2006年1月09日から13日までの5日間、San Franciscoで開催される
Macworld Conference & Expo/San Francisco 2006に関する特集ページです。



Microsoftプレス・ブリーフィング

・再びAppleと5年間以上に渡る Mac OS X へのコミットメント契約を締結した事を発表した Microsoft の Scott Erickson氏 (Director Product Management & Marketing) による、その発表過程などを説明するプレスブリーフィングが行われました。

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今年のプレスブリーフィングは Scott Erickson氏 (Director Product Management & Marketing) によって行われた



 まずは、注目の Mac OS X へのコミットメント契約について。

今回は「Apple は Intelプラットホームへの移行という大プロジェクトを実行しているが、Microsoft としてはそのプロジェクトは非常に重要だし、サポートしようと判断していた」ものの、外部からMicrosoftの動きが分からないという話が出て来たので「コミットメントしている事を外部にも明確に示す為に、契約を締結し、その内容を発表した」という事で 2005年11月に「最低でも5年は有効」として結ばれたもの。

 その内容の1点目は、Word・Excel・PowerPoint・Entourage の4製品で構成される Mac OS X向け Office を、PowerPC と Intel の両方のプラットホームに対応する Universal Binary として出荷する事。Universal Binary版Office は現在開発中の 次世代Office より提供されるので、それまでは Rosetta を使用してもフル機能が動作する事が確認された Office 2004 が発売され続ける事になります。また、これは今後5年間は PowerPC版Office のメンテナンス開発は継続されるという事でもあります。

なお、Office のコードがCocoaフレームワークを使用するようになるのかについては、WWDC2005の基調講演にて発表された通りに開発については「UniversalBinaryを最適化させるために、開発ツールを Apple Xcode に移行する作業は進めており、これは実行する。但し、Office のコード資産は余りにも膨大なので、全コードを Cocoa で書き直すのは非現実的なので行わない。」として明確に否定されました。

Office 以外のアプリケーション、中でも特に注目を集めている "VirtualPC" の Intel対応については「(IntelプラットホームのMacOS搭載機で) Windows を起動出来る事は確認した」という発表されたものの「これは Mac OS X を終了させて、Windows でマシンを起動したもの」という事で、「これでは使い勝手が良いとは言えないので、現在Appleから最終的な出荷仕様となったハードウェア・OSの仕様の情報が提供されるのを待つと共に、VirtualPC を (これまで通りの1アプリケーションとして動作させるのか、それとも起動の時点でWindowsを起動させてしまうのか) どのような形で提供する事をユーザが望んでおり、User Experience的に優れているとAppleは考えているのかという情報を受け取ってから、設計仕様を検討したい」と、開発の道程の長さと共に、VirtualPCの枠組み自体が変更される可能性も有る事が示唆されました。

 しかしながら「VirtualPC はまだ買ったばかり。まだまだ技術を有効活用するよ」という冗談が飛び出すほど、開発については前向きな姿勢であるという事は確認出来ました。

ちなみに「Windows を起動出来た」とは説明されたものの、その Windows が WindowsXPなのか、64bit XPなのか、はたまた Vista なのかについては、特にコメントされませんでした。

 契約内容の2点目としては、Appleとの間で情報交換を密に行い、「AppleがOS・ハードウェアについて決定した情報が有れば速やかにMicrosoftに連絡される」というもの。

これによってMac OS Xのフル機能にアクセスする優れたアプリケーションを Microsoft は迅速に開発する事が可能になります。

以上で、AppleとMicrosoftの契約についての話は終了。

続けて Entourage 2004 のアップデートの説明について。

2006年03月を目標に、Entourage2004 向けの機能アップデートとして Mac OS X 10.4 のSyncサービスへの対応、Spotlight検索サービスへの対応、SmarCardへの対応を果たす無料アップデータが公開される予定になっています。

Syncサービスについては、メール・アドレス帳・予定表・メモ・仕事などのEntourageに記録されたデータを Mac OS X 10.4 が持つSync機能でiPodや携帯電話などと同期する機能。

Mac OS X 10.4の機能を利用するので、Sync可能な対象機器については Mac OS X 10.4 の仕様に完全に準拠します。Entourageのアドレス帳データには、Mac OS Xのアドレスブックには無い項目も存在しますが、それらのデータは「Syncをしても、Entourageのデータはそのまま残るが、Sync先の機器にはデータは転送されない」という事で、Entourageの全データ項目がSyncされる訳では無いとの事でした。

Spotlight検索サービスについては、EntourageのデータベースをSpotlightに対応させるもので、添付ファイルを除くメールの全てのデータ・アドレス帳・予定表などが検索可能対象となります。

SmartCard対応についても、Mac OS X 10.4のフレームワークを利用するもの。

現在でも Mac OS X の機能を利用すれば、アメリカの軍や政府が定める SmartCard によるユーザ認証が可能となっていますが、Entourageアップデータを適応する事で、Entourageのメール送受信まえなどにも SmartCard の認証をする事が可能となり、政府が要求するメール送受信の信頼性を確保する事が可能となります。

2006年03月に予定されている Entourageアップデートは以上。

続けて、企業ユーザ向けの Messenger for Mac のアップデートについて。

2005年08月にリリースされた Messenger for Mac 5.0 にて MS Live Communication Server にも対応しましたが、2006年03月にセキュリティと機能を強化した Messenger 5.1 がリリースされる予定となっています。

まずはFirewall対応の機能強化について。

v5.1よりFirewall外にファイルを転送する場合にも暗号化が有効となり、セキュアなファイル転送が可能になります。

Live Communication Server への対応についてもアップデートされ、これまで同一アカウントで複数のクライアントからログインした場合にはメッセージがその時点で使用していないマシンに転送されてしまう問題が有ったものを改善し、メッセージが現在使用中のマシンへ正しく転送されるようにされます。これはMessengerがステータス設定やログイン順番などを複合的に見て判断して振り分けるもので、精度が相当向上するとの事でした。

 また、Live Communication Server のクライアントとして Messenger for Mac を使用した際にもServerのログ取得Toolで会話ログを正しく取得する事が出来る様になり、これでアメリカ政府が示している「チャットについてもログを保全する様に」という指示をサポート出来るようになります。

Messenger の5.1へのアップデートは以上の様に、企業ユーザ向けのアップデートがメイン。

そして、いよいよ最後には Windows版Office との互換性確保について。

Windows版次期Office となる Office12 より「Open XML」フォーマットを採用する事を発表していますが、Mac OS X版Office でOpenXMLフォーマットをネイティブにサポートするのはUniversal Binary化を果たす次期バージョンから。

 Windows版Office12が出荷されてから、次期バージョンMac OS X版Officeが出荷されるまでの間の時間差を解消する為に、「Office12の出荷が開始され次第、速やかに」のタイミングでMac OS X版の最新バージョンの Office v.X及び2004向けに "Microsoft Office Open XML Format Converter" が提供されます。
このコンバータは Office v.X・2004 内蔵の機能として動作し、OpenXMLフォーマットのデータを開こうとした際に自動的に Office97 のファイルフォーマットをベースとした現行バージョンの Officeフォーマットに文章を変換します。

なお、Mac OS X 10.4 の Spotlight機能は標準で Word・Excel のデータについてもメタデータを取得しますが、OpenXMLフォーマットに変わった際には一旦Office v.X・2004にてOpenXMLフォーマットを現行のOfficeフォーマットに変換しなければ、メタデータを取得出来ないとの事でした。

なお、次世代のMac OS X版Office のリリース時期については

「アナウンスする事は出来ない。

しかし、Officeは2〜3年でバージョンを更新するスケジュールで開発を進めており、次期バージョンについても、このスケジュールから外れていない。ちなみに現在のOfficeがリリースされたのは2004年5月。

もぅ1点。Mac OS X版の必須条件は Windows版Officeとの互換性の確保。次世代バージョンでは Windows Vistaと同時期 (2006年後半) にリリースされる予定の Windows版の Office 12 との互換性を確保しなければならないのだが、互換性チェックをするには製品板の Office 12 がリリースされなくてはならない」という事で、2007年上半期頃に何らかの発表が有りそうという事を暗示するに止まりました。

以上で、Open XMLへの対応に関するアナウンスと共に、Microsoft 発によるプレスへのブリーフィングは終了。

最期のFAQタイムにはプレスから Windows Media Player の Mac OS Xサポートについて数多くの質問が成されましたが、こちらについては「製品を開発・メンテナンスをしているのが MS MacBU ではなく、Windows開発チーム以下に所属する Windows Mediaチームなので (MacBU 所属の) 自分では分からない。質問を持ち帰りたい」という回答に止まりました。

以上で、Microsoftによるプレスブリーフィングは終了。

2006年はソフトウェア的に大きなリリースは無いもの、2007年以降に向けて開発作業が急ピッチで行われる1年となりそうな雰囲気が感じ取れたブリーフィングでした。






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