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1月8日会場レポート

・2003年,依然としてPC業界は不況である。それに加えて日本でのMacWorld Conference & Expoが中止となるなど,暗いニュースの多い中で開催された今回のサンフランシスコでのEXPO。アップルはどう出るのか。

 実はアップルの動向は基調講演の始まる直前の音楽でわかる。1月7日の基調講演の前,開場の時の音楽はもうすでに以前のビーチボーイズではなかった。そしてここまでがBGM,ここからが本題といういかにもというスイッチングで流れたのがルイ・アームストロングの「この素晴らしき世界」。絶対に今回アップルは何かやるつもりなのだ。その意思表示だ。

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 そして発表されたのはついこの前アップデートされたPowerBook の進化だった。17インチは確かに広くて快適である。しかし展示会場で実際に持ってみればわかるように,決して気楽に持ち運べる重さとは言えない。私のように飛行機のエコノミークラスで使用するには,その横幅からして無理である。

 今回のPowerBookはディスプレイの取り付けがiBookと同じ倒しこむタイプだ。そしてその感触が今までのPowerBookよりも軽いことに驚く。ただ残念なことにラッチの押しボタンは堅くて操作しづらい。いつもPowerBook G4を使っている人にとっても簡単には開かない。これは逆にちょっとした操作で開いてしまわないようにしたのかと思えるほどだ。

 キーボードは色も材質も変更された。暗闇ではバックライトが付くというギミックはさすがに展示会場では確認することができないが,私は常日頃絶対に欲しいと思っていた機能なので大歓迎。だいたいデモを行う時ってライトを消したりしていて暗いのが現実なのだ。


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 実はPowerBookシリーズはG3のころから液晶パネルにキーボードの跡が付くという問題があった。果たして新設計となったこの筐体ではどうなのか。液晶パネルを閉じて,上からちょっと押さえたくらいではキーボードの跡は付かない。閉じたPowerBookを横から見ると,結構な隙間が空いているし,液晶の埋め込みも深くなっているようなので,相当改善されているかも知れないが,こればかりは日本の満員電車で試して見なければなんとも言えない。


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 アップルにとってレガシー(時代遅れ)と言われたインターフェースのPC Cardがサポートされ続けたのも良い。いままでのPowerBook G4のイジェクトボタンは小さくて押しづらかったのだが,今回のは形状が変わってすこぶる操作性が良さそうだ。

 さて,12インチのほうはというと,触った瞬間に大きな問題に気が付いた。ボディ全体が熱いのである。iBookが発表されたころ,左側のパームレストが熱いという苦情が多く出たが,今回の12インチPowerBookは両側が相当熱い。もちろん底面は一瞬触って「アチッ」となるほど。材質をアルミにしたのは熱対策のためではないらしい。これはきっと日本でも大きな話題になるだろう(17インチの熱さは予想範囲内であった)。

 キーボードは17インチと同じだが,タッチはPowerBookよりは重く既存のiBookに近いかも知れない。ただ黒いキーボードに慣れていた人には最初は相当違和感があることは確かだ。そしてディスプレイの取り付けは17インチと共通。仕組みとしてはiBookと同じなのだが,iBookで問題となるカクッカクッというぎくしゃくした感じはまったくない。

 今回のPowerBook G4のリニューアルはついこの間リニューアルされたPowerBook G4やiBookを購入した人には複雑な思いかも知れないが,今回のPowerBookはMac OS 9が起動しない。またAirMacも新しくなって,今までものが使えないことを考えれば納得がいくかも知れない。

 日本人が持ち歩くならやはり15インチPowerBookは良い妥協点だし,iBookはあのホワイトに引かれる人も多かったかも知れないから。ただ,17インチのPowerBookを触っていて思ったことがある。現在のPowerMac G4のファンがうるさすぎるという例の問題だ。速くて静かなMacは出ないのか。液晶iMac15インチが出た時に,あの筐体と別のディスプレイをつなげたいぞという意見があった。それらのひとまずの回答が今回の17インチPowerBookなのかなと。

 つまりはこれがG4 Cubeの生まれ変わりなのだ。持ち運ぼうと思えば持ち運べる静かで速いMac。17インチPowerBookのことだ。ジョブズが基調講演の前,そして終了後に流した「この素晴らしき世界」がそのことを告げていたのだ。



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Reporters
・秋山 公良 (Kimiyoshi Akiyama)