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製品発表会レポート

・ADOBE PHOTOSHOP LIGHTROOM 製品説明会

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Macromedia との統合作業を完了し、「人とアイデア、人と情報の関わりを変革」するという目標に向かって邁進する Adobe 社が、プロフォトグラファー向けの新アプリケーション「Adobe Photoshop Lightroom」を正式発表した事を受けて新製品発表会を開催しました。


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アドビシステムズ株式会社マーケティング本部プリントパブリッシング部の
栃谷宗央フィールドマーケティングマネージャによるデモで発表会は進行


Adobe Photoshop Lightroom は Adobeとしては初めての Public β を公開し、フィードバックを収集しながら開発を続けて行くという方法で開発されたアプリケーション。「Adobe Lightroom」という名称で、当初は Mac OS X版のみを公開したのが 2006年01月09日でしたので、約1年で製品版までこぎ着けた事になります。


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Adobe CS3 などで取り入れられるインターフェイスやicon に統一されていた 最終バージョンの Photoshop Lightroom は初公開


Public Beta は β1〜4まで、それに 日本語版の v4.1 の計5バージョンが公開されましたが、それらはワールドワイドでユニークユーザは 50万人以上、100万ダウンロード以上がダウンロードされ、その中でも 8,000人以上がAdobe のオンラインフォーラム にて製品へのフィードバックを返したという非常に大規模なβテストになったとのことで、βテスターに対して感謝の念が示されました。

 また、昨年末に 日本のβテスターに対してサンプリング調査を行ったところ、40%以上のポジティブ・フィードバックを得ており、そのβ版よりも進化している製品版については、その出来には相当の自信を持って出荷に当たっているとの事でした。

なお、v4.1 β版の試用期限は 2007年04月30日に終了するので、それ以前に製品版への移行をして欲しいとの事でした。

さて、Photoshop Lightroom の位置づけですが、「プロフォトグラファー向け Photoshop のコンパニオン」。


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Photoshop は3製品で構成されるファミリー製品群へ


Photoshop Elements が「コンシュマー向けの Photoshop」というように独立してPhotoshopの分野を広げる製品だったのに対して、Photoshop Lightroom は Photoshop と連動して動作する事を強く意識した位置づけとなっています。

 とは言うものの、Photoshop と同じエンジンが入っていますので、追い込んだ厳密なレタッチをしないのであれば Photoshop Lightroom 単体でも必要十分な現像・レタッチが可能です。


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プロフォトグラファーであれば Photoshop Lightroom で完結する事も可能だが、
詳細なレタッチなどの追い込みには Photoshop のパワーを利用した方が効率的


では、Adobe CSシリーズ に含まれる「Bridge」との違いについてですが、Bridge が「CSアプリケーション間でのデータ共有・管理のためのプラットホーム」として存在しているのに対して、Photoshop Lightroom はプロフォトグラファー向けのアプリケーションであるので InDesignファイルや PDFファイルのレビュー機能は除かれています。

代わりに数多くのシューティングファイルを整理・比較するための表示機能を持っていたり、レタッチをするための機能が メニューから Plug-in を一々呼び出すのではなくコンポーネントとして実装・表示されているものをダイレクトに当てて行けたり、レタッチをしても元画像には手を加えない非破壊編集が行われるなど、フォトグラファー向けの "エレガントな"インターフェイスを備えています。

 なお、Bridge と Photoshop Lightroom の間は xmpパラメータファイル や、DNG にて実データやパラメータデータを互換性を保ちつつ遣り取り出来るようになっています。


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Bridge と Photoshop Lightroom には明確な棲み分けが有るが、
xmpやDNGファイルによる相互互換性は確保されている


また、Photoshop をプロフォトグラファーに向けて特化させるために、インターフェイスについても敢えて Photoshop とは変えてある部分も存在し、ヒストグラムをマウスで操作すると該当するパラメータ値が連動してダイナミックに変化したり、スタンプicon によって指定したキーワードや、現像・プレビューパラメータを複数の写真に適応して行けるようになっていたり、スポット修正において Photoshop では「サンプルとなる部分を選択してから対象エリアに適応」させるのに対して、Photoshop Lightroom では「修正したポイントを選択してから、その部分を修正するための場所を探す」というように作業手順を敢えて逆転させている部分も有り、このような部分については使用開始時に確認して、Photoshop Lighttroom に対応出来るように習得して欲しいとの事でした。


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ヒストグラムと連動して該当パラメータ値も変化する。
これによって、Photoshop の動作について理解を深めることも出来る



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スタンプツールで、様々な情報・パラメータを複数カットへ適応させることが可能に



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スポット修正をする際は、「まず修正したいポイントを選択して、
続けて当てる画像を選択する」という手順に



 ただ、これらの変更はプロフォトグラファーがレタッチをする際に最大の生産性を得られるように設定したものであるので、フォトグラファーにとってはメリットの方が大きいと判断しているとの事でした。

さて、それでは これまで公開されていた パブリックベータ版から、最終出荷バージョンに向けての最終調整へと1ステージ上がった「Adobe Photoshop Lightroom 1.0」にて追加された新機能についてです。


まず、多数のRAW画像を読み込ませた際のパフォーマンスが向上し、10万枚まではパフォーマンスを余り低下させる事なく処理出来るとの事でした。これはRAW画像を外部に置いて参照している場合も、Photoshop Lightroom に読み込ませた場合も大きくは変化なく「10万枚という数値を1つの目安にして欲しい」とのことでした。

また、読み込みパネルも改良され、読み込もうとしているファイルのプレビューを見ながら選択取り込みが可能となりました。この読み込みの時点で特定のパラメータファイルを当てたり、キーワードを付加したり、ファイルを参照で持つのか、読み込むのかを選択出来るなどの機能については パブリックベータ版と変わり有りません。


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読み込みパネルにプレビューが表示されるようになり、必要なカットのみを読み込むことも可能に


 なお、ファイルを参照させている際に 対象ファイルが入っている外部ストレージが切断されたなどの事態によって 参照先ファイルが Photoshop Lightroom から見えなくなった場合には、Photoshop Lightroom にはファイルが見当たらなくなった旨が表示されます。

 Apple Aperture の場合には プレビューが残り、そのプレビューに対してパラメータの変更などを当てる事も出来ますが、Photoshop Lightroom の場合には元ファイルが見えている状態でなくては表示・処理をする事が出来ません。

多数の画像を整理する為の機能についても強化が図られ、フラグ・レーティング・カラーラベルなどを付加出来るようになっています。
また、画像プレビュー中に画像右上に表示されるボタンが "クイックコレクション"ボタンとなっており、必要なファイルだけ、若しくは不要なファイルだけに取り敢えずのマーキングをするのに利用が可能です。


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写真の右上には "クイックコレクション"ボタンが装備され、素早いマーキングが可能に


中でも 撮影時刻ベースに検索機能については強化されており、スライダーで大雑把に撮影日を絞り込むことも、秒数まで利用して撮影時刻を絞り込んで必要な画像を探す事が可能になっています。


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スライダー操作で撮影日をベースに写真を絞り込む事が可能に



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秒数まで指定して絞り込むことも可能。この際には Exifデータが参照される



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検索された画像をスタッキングして纏める事も可能



Apple Aperture での愛用者も多いルーペ機能については、Photoshop Lightroom では画像をクリックする事で事前に指定した倍率にズームアップされるようになっています。

また、複数枚の写真を並べて良いカットを選択する 選別機能 や、2枚のカットを縦もしくは横に並べて比較する比較機能においてはルーペを利用すると2カットの同一の部分が同一倍率にてズームアップされます。



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複数枚の写真から使用カットをセレクトする 選別機能 も搭載



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選別機能で選んだ写真は 比較機能で最終ジャッジへ



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現像パラメータを当てた Before・After を縦分割や横分割表示で確認することも出来る


これらの新機能をテンコ盛りの製品版 Adobe Photoshop Lightroom ですが、Mac OS X 10.4 (Universal Binary)・Windows XP SP2 のみを正式サポートし、2007年03月23日から発売開始されます。

また、2007年07月05日まで提供開始記念キャンペーンとして 税抜き価格で10,000円値引きした「23,100円」にて発売するのは「特定の人のみに特典を供与する事を禁じる米国の法制度を意識しての、事実上の 既存Photoshopユーザ 及び Photoshop Lightroom βテスターの方々へ対しての感謝の念を示す割引価格」とのことで、この機会を逃さずに購入して頂きたいとの説明が行われました。

また、2007年03月22〜25日に東京ビックサイトにて行われる「photo imaging Expo 2007」が事実上の一般向けラウンチイベントとなり、また その期間中の 2007年03月23日 10:30-12:00の予定にて 東京ビックサイト レセプションホールにて行われる特別講演 『Photoshopで実現する「デジタルイメージングの将来」(仮)』にて詳細な解説を行う予定であるので期待していて欲しいとの事でした。

最後の質問時間において、Lightroom を構成している機能そのモノである Mobule に関して、デベロッパーへの公開につて質問すると、Adobe社のデジタルイメージング製品プロダクトマネージメント グループプロダクトマネージャー、中川葉子氏は、デベロッパーがMobuleを開発する SDK を整備・公開する計画が存在し、Lightroom 1.0 を出荷した後、2007年末を目標に公開準備作業を進めている事と説明されました。

また、Lightroom において RAW をハンドリングするためのエンジンについては、Photoshop用の Camera RAW plug-in とは別モノでは有るものの、その開発リソースは同一であるために「新機種の RAW をサポートするタイミングについては、基本的に Camera RAW Plug-in と同一タイミングになる予定」と説明されました。

なお、製品名について Adobe社製品Webや製品スプラッシュにおいて「Adobe Photoshop Lightroom」や「ADOBE PHOTOSHOP LIGHTROOM」などと統一がなされてない事については、表記インパクトを強めるポイントでは 全部大文字の表記を使う事も有るが、現時点では特に統一されたガイドラインが存在するわけでは無いと説明されました。


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