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Mac Treasure Tracing Club

October 2002 MACお宝鑑定団 
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2002年10月1日〜5日間、幕張メッセで開催された「CEATEC JAPAN 2002」に関するレポートです。


会場レポート

・Panasonic

 DVD-Multi (DVD-ROM *8倍速 / RAM *2倍速 / R *2倍速 / RW *1倍速, CD-ROM *24倍速/ R *16倍速/RW *4倍速)対応のドライブとして、3.5"ベイサイズドライブとしてUSB2.0対応外付け用「LF-D560JD」、内蔵用「LF-D521JD」の2種類を、そこに追加してノートパソコンなどに組み込む用途の薄型タイプとしてトレイタイプの「UJ-810」、スロットローディングタイプの「UJ-815」の4種類を展示していました。

 薄型タイプについては「当然OEMを考えており、他のタイプについてもほぼ同様」として開発されたとの事でした。発売日・発売価格共に「未定」とされているものの、薄型トレイタイプのドライブ"UJ-810"にはラベルに製造日として 「July 2002」と明記されており、その点を指摘したところ「見た通りの (ラインから出て来た製品そのモノを展示しているという) 事です」という回答でしたので、近日中に何らかの製品に組み込まれると期待して良いようでした。

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スリムドライブの トレイタイプ "UJ-810"(左)
スロットタイプ "UJ-815"(右)

UJ-810のラベルに "MANUFACTURED: JULY 2002"
と印刷されているのが分かる



LF-D560JD (外付けモデル) と LF-D521JD (内蔵モデル)



・Joinsoon Electronics MFG. Co., Ltd.

 CEATECの公式サイトに書かれているようにApple iPodに同梱されているFirewireケーブルを製造している数社のうちの1社が、このJEM社。今回は当然ながらAppleロゴの入ったケーブルなどは展示されていませんでしたが、VAIOカラーのケーブルについてはちゃんと展示されており、大手メーカーが取引先であるという実力の片鱗が伺えました。

 IEEE 1394, オーディオ光ケーブル, DVI, USBなどと並んで展示されていたのが、IEEE 1394bケーブル。IEEE1394bについては「ケーブルの製造は出来るが、対応機器が一切無い状況なのでフィールドテストは出来ていない。こちらの製品についても数社から問い合わせなどを受けているが、これ以上の情報は喋れない」という事でした。

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探すのに苦労した台湾エリア内にある
Joinsoon Electronics MFG. Co., Ltd.ブース

IEEE 1394bケーブルもサンプルを展示



・Pioneer

 DVD -R/RW, CD-R/RWに対応したドライブとして ノートPC向けトレイタイプ・スリム(12.8mm)ドライブとして「DVR-K11RZ 」(DVD-ROM *8倍速 / R *2倍速 / RW *2倍速, CD-ROM *24倍速/ R *16倍速/RW *10倍速)" を、3.5"外付けタイプとして 「DVR-105RZ」 (DVD-ROM *12倍速 / R *4倍速 / RW *2倍速, CD-ROM *40倍速/ R *16倍速/RW *10倍速)" を展示し、さらにピックアップなどを含む "トラバースメカ"ユニットとして、2.5"ドライブ用の 「CV-DTW101」 (DVD-ROM *12倍速 / R *4倍速 / RW *2倍速, CD-ROM *40倍速/ R *16倍速/RW *10倍速)" と、ノートPC用ドライブなどのスリム・ドライブ用の 「CV-DTY101 」(DVD-ROM *8倍速 / R *2倍速 / RW *2倍速, CD-ROM *24倍速/ R *16倍速/RW *10倍速)" を参考出品していました。

CV-DTY101のみが2002年12月に量産開始と明確にアナウンスされているものの、他の製品については「価格、量産開始時ともに未定」。しかし「スリムドライブ向けの製品については勿論PCメーカーにOEMする事を考えて開発している」という事でした。

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SuperDriveユニットの "DVR-K11RZ (左)" と
DVR-105RZ (右)"

トラバースの "CV-DTY101(右)" と "CV-DTW101 (左)"



・Victor

 ミニDVテープにてHDクオリティの映像を記録出来るDVハンディカム "デジタルハイビジョンムービー (仮称)" を展示していました。記録出来るのはDVフォーマットでの720*480サイズinterlaceの 525i(480i)に追加して、MPEG-2フォーマットにて720*480progressiveの525/60P(480P)と1280*720サイズprogressiveの750/30P (720P) の3フォーマット。Upコンバータを内蔵させている為に750/30Pの際には60P再生を、525P, 750P記録時には1125interlace再生も可能になっているとの事でした。

 これだけのハイクオリティ映像を記録する為にカメラの基礎体力とも言えるレンズには大口径のものを、しかも光学式手ぶれ補正ユニットを組み込んだHDTV対応ズームレンズを採用し、CCDについても1/3"MegaPixel プログレッシブCCDを採用していると説明されました。

 また、カメラの使い勝手を向上させる為に、グリップ部分が回転するローティンググリップを採用し、ハイアングルやローアングルからモニターを見ながら行う撮影時のカメラグリップ能力を著しく向上させる事にも成功しているとの事でした。

 今回は参考出品という事で触れる事は出来ませんでしたが、年内発売を目指して開発中であり、価格についても民生用カメラであるので「一般的なDVカメラより少し高い程度。2倍などという事は決して無い」という設定を予定しているそうです。



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刻印などの細部もきちんと作り込まれている
"デジタルハイビジョンムービー (仮称)"]



・SANYO

 USB端子を装備し、MP3にて音声を録音するデジタルボイスレコーダ "ICR-B80RM" を展示していました。

このレコーダーは64MBのフラッシュメモリを内蔵し、ボイスレコーダとしては初のMP3録音(標準設定で 64Kbps VBR)に対応した事によって、同レベルのデジタルボイスレコーダーよりも広い音域を持つステレオでも4時間(モノラルで5時間超)の録音を実現しています。また、USBはマスストレージ規格準拠となっているので、メーカーとしては非サポートながらMac OS (現場スタッフによると「Mac OS 9で利用出来る事の確認はした」) でも、"Voice"フォルダに記録される録音ボイスデータにアクセスする事が可能になっています。USBストレージとして認識されるMP3レコーダであるので当然、データを書き込む事や"Music"フォルダにMP3データを置く事でMusicプレイヤーとしての利用も可能となっています。

 残念ながらハードウェアのみの発売なので、音声OCRのソフトなどの提供は行われませんが、希望小売価格\27,000-という事を考えると、かなり有用なデジタルボイスレコーダだと思われました。

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USB端子がスタンドの足のようにもなる "ICR-B80RM"



・Bluetooth

 Bluetoothチップ開発メーカーのインタビューしたところ、Bluetoothの現状としてはコントローラーなども含めて構成チップ全体が第2世代に入っており、消費電力は当初の1/2になり、チップ全体が小型化を果たしたりという事で「これから漸く普及が加速するのでは?」というのが各社の認識のようでした。

 ただ、用途としては当初のものよりは縮小し「PDAとのデータシンクロや、Audioプロファイルを用いてのMP3プレイヤーや携帯電話とヘッドホン・ヘッドセットぐらいに留まるのでは?」というのが開発ベンダー側が意識しているものとの事でした。

・IEEE 1394b

 ケーブルメーカー数社にインタビューしたところ、IEEE 1394bケーブルについては「製造自体はそれ程難しくはないのだが、転送速度をきちんと出す為に(素材面などで)シビアな面も確かに存在する。」という事だったものの、「採用している具体的製品が無いのでフィールドテストは出来ないが、検査機は既に存在するので、そちらを問題無く通過出来る製品は直ぐに製造可能。新規格という事も有って、検査機が他の (USBやFirewireなどという) 規格のモノと比較すると2〜3倍するのが辛いところ」というのが多くのメーカーから聞かれた言葉でした。

 よって、IEEE 1394bを採用した機械が出れば、ケーブルなどの必須周辺機器も直ぐに店頭などに並ぶと予想されますが、既知の通り「(IEEE 1394bは) コネクタの形がIEEE 1394とは完全に異って互換性は無くなるので、新型のポートとケーブルが必要となる。」というのは、やはり気になる事。これで互換性問題などを気にしなくても良くなるとは言うものの、やはり既存資産などとの絡みを考えると多少不安になります。

 ちなみに、メーカーの見解としては「IEEE 1394は理論的にはUSB 2.0に追い付かれたので、これを一気に引き離す為にもIEEE 1394bには期待する。ただ、市場としてはIEEE 1394と同じくPCというよりも家電での採用の方が多くなるのではないか? HDTVなどのように (IEEE 1394でも役不足のような) 大容量のデータ転送が必要とされるモノが既に出て来ている以上、意外と早く普及する可能性も有るのでは無いか」というもののようでした。

・IEEE 802.11

 現在、b規格 (2.4GHz帯11Mbps) のみが先行するIEEE 802.11規格については、「bがこれだけ普及してしまうと、PCマーケットでは周波数の違うa規格の普及は難しいのではないか。しかし、AV機器など11Mbpsでは帯域が足りない市場もあるので、そちらには既に規格が確定していて、チップも細々ながら製造が始まっているa規格 (5GHz帯54Mbpsの) が普及するかもしれない。しかしg規格(2.4GHz帯54Mbps)にセキュリティ性や転送範囲などにアドバンテージが有れば、b規格の上位互換という事でAVメーカーもそちらに移行するかもしれないが...g規格が未だにドラフトなので何とも言えないところ。」というのが開発側から見たマーケットの実情のようです。

 数社にインタビューしたところ、現在は開発メーカーとしてはb規格と平行してa規格対応チップの進化を進めており、g規格については規格が固まり次第、開発を開始するというのが多くのメーカーのスタンスとなっており、g規格は「2003年末〜2004年と言っていたのが後ろにズレ込む見込み」というのが多くのメーカーがいうところでした。

・MPEG-2

 東芝、三菱、Victorなどの大手AVメーカー各社はMPEG-2でHDTVを流すBSハイビジョン放送をDVDメディアに3時間以上書き込めるようにするために開発した、MPEG-2の高圧縮を行うMPEGのAdvancedテクノロジーを発表していました。各社形式は違うものの、共通しているのはサンプル映像の展示のみで具体的な採用例・採用ビジョンなどを展示していないという事。

 この為に、具体的にはどのような規格として成長させて行くのか、PCから利用可能なのかなどについては一切情報を得られませんでした。




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